イタリア北東部のヴェネト州、ルイジ・リゲッティ カンポリエティ ヴァルポリチェッラ リパッソ2021。コルヴィーナ70%、ロンディネッラ25%、モリナーラ5%。 色味は明るいガーネット、香りはブルーベリーのバランスにドライレーズンとスミレのニュアンス、リコリスのスパイス香、ロースト感のある樽香。 飲み口はやや重めの口当たり、やや熟した感を伴うふくよかな果実味にバランスの良い酸味、タンニンは厚みあるがきめ細やか。 カンポ＝畑/リエティ＝幸せ、つまりカンポリエティ＝幸せな畑の意味。二千円ちょっとでしっかりとリパッソなドライレーズン感を体感でき、さすがに余韻こそ短いものの、価格以上に複雑さも備えており、こちらまで幸せになるカンポリエティ。イタリアワインの真髄である、肩肘張らず気軽に楽しめる面を備えた、コスパ良好な旨安ワイン、これいいね！ ちなみにリパッソとは製法で、上位クラスであるアマローネを造る際に出たブドウの搾りかすにワインを入れて追い発酵させたものであるが、ワイン法的に1本のアマローネの搾りかすから2本のリパッソしか許されていないそうな。

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