セカンドワインで巡るジロンド川下り その4: サン・テステフ村。 ボルドー メドック3級 シャトー カロン セギュールのセカンド、ル マルキ ド カロン セギュール2014。 抜栓。色鮮やかでシャイニーな紫色。 プラムと濃いカシスの香りに、バニラのニュアンス。 村でこんなに違うのかと感動。 辛さや硬さはなく、樽と果実の味が前面に出ています。巨峰を皮ごとほおばったような甘い後味。 タンニンとアルコールは割と激しいのに、それを上書きする果実味と酸味。濃厚で甘酸っぱくて、とても好みでした。ボルドーというより、ワシントンのメルロやソノマのピノのような果実感。クリームチーズと合います。 メルロ67 カベルネソーヴィニヨン33 新樽50%のフレンチオークで熟成。 香りの強い初日に飲みきるなら星4つ。 可愛いエチケットのイメージに合った味で、上品で果実味のあるのが好きな人におすすめしたいメドック。 ✳︎✳︎✳︎ 作り手のキャラで全然違うと思いますが、メドックの4つの村は本当に個性があって、どれも安定品質でした。 ニューワールドで喩えてみると、サン・テステフはソノマに、ポイヤックはアルゼンチンに、サン・ジュリアンはナパに、マルゴーはセントラルコーストに似てる、というのが今回の川下りの個人的感想です。

knami