これは掘り出し物。赤い果実、ドライフラワー、クローブ、アニス、鉄、皮。タンニンは程よく溶けて、果実と酸と甘辛のバランスもとれてる、そして複雑、ちょうどピークの熟成感。こんなに綺麗に熟成したローヌ(サンジョセフ)が3千円台とは！もちろんボトル差あるので、たまたま⁈かもしれませんがコスパ最高です。 熟成の力(=自然の力)は凄い。どんなにポテンシャルあるワインでも、5大シャトーだろうがDRCだろうがオーパスワンだろうが、熟成を経なければ熟成感は出せない(当たり前だけど)。自分の様な熟成ワイン好きにとっては、ワインの美味しさは、ポテンシャル✖︎熟成ピーク度だったりするわけで。 ローヌの赤い果実系でこんなにちゃんとキレイに熟成してるワインはホント久しぶり。そして、繰り返すけど、これ小売価格3千円台の前世紀(1996)ビンテージ。なので(市場原理からすると)そんなにたいした期待してなかったわけだけど、こんなのが当たると、ワインオタク冥利に尽きますね。まだまだ今のワイン界、捨てたもんじゃないかも。熟成したピノやネビオロなんか好きな人は是非お試しあれ。おすすめです。

funza