フランスはブルゴーニュ地方ボージョレー地区レニエ、ドメーヌ・ド・ヴェルニュス レニエ レ・ヴェルジェ2019。ガメイ100%。 色味は濃い目のルビー、香りはラズベリー、紫蘇とわずかに血肉、スワリングすると顕著に出るロースト感強い樽香。また時間が経つとアーシーな香りに変遷する。 飲み口は中庸な口当たり、程よい果実味と同じく程よい爽やかな酸味、タンニンは柔らか。 ヌーヴォーのイメージのガメイだとキャンディ香を伴うイチゴのような赤系果実だが、こちらはやや黒系果実に寄ったバランスのしっとりとした重さを伴う印象。それはヌーヴォーじゃない熟成ができるガメイならではの魅力で、フレッシュさを残しつつ適度にしっとりとした感のボージョレー。 ヌーヴォーがイチゴ感溢れる15歳なら、こちらは歳の頃合い25歳くらいのイメージ。 2022のボージョレーヌーヴォー解禁日に、あえての2019のクリュ・ボージョレーを抜栓。やっぱりガメイは寝かしてナンボ。とはいえ解禁日にお祭り感覚で頂くボージョレーヌーヴォーは、それはそれで楽しい。

TKR