フランス北西部のロワール地方、マルク・ペノ トリ・マルトロード2020をグラスで。ムロン・ド・ブルゴーニュ100%。 色味はやや濁り味あるレモンイエロー、香りは青リンゴのバランスにグレープフルーツのニュアンス、強い貝殻のミネラル感、軽く白い花。 飲み口は軽めの口当たり、優しい果実味に爽やかな酸味の、フレッシュなワイン。 ちなみに前日抜栓とのことで、酸はフレッシュな爽やかさ。口中を刺すような刺激的な状態ではなく、ちょうど良い感じ。必要以上にナチュール感がゴリゴリしていないのも良い。 ムロン・ド・ブルゴーニュは、個人的なイメージとしてはやや大人しくパワーに欠けるが、こちらはしっかりと抽出したんだろうな、と思わせる軽い重心の中でのバランスの良さが光る。 醸造家のマルク・ペノは採算度外視で品質重視のワインを作るため、2007年に財政難に陥るほど。どちらかというと安価なワインに使われるムロン・ド・ブルゴーニュを丁寧に栽培/醸造したワイン。 地元のオシャレドーナツ屋が、夕方からワインを提供していることを見落としていた、不覚。ドーナツとワインて、摂取カロリーとPFC栄養バランス的にその後1時間は走らないと帳尻が取れない爆発力…でも美味しいから、ありよりのあり。

TKR