『No.1116 主張強めな酸味がものを言う』 【リースリング/2022年】 ヴァイングート・ヴァイサー・キュンストラー/ドイツ・モーゼル ・リースリング100％ 合わせた夕飯 ・オクラの肉巻き ・ブロッコリーと里芋のグラタン ・ソーセージ スクリューキャップを開け、グラスに注ぐ。かなり淡い色合いのレモンイエロー。擦りたてや切りたての林檎のような香りも感じなくもないが、まず感じるのはシトラス的な柑橘の爽やかな果実香。八朔も感じる。 一口飲む…少し主張が強めの酸味とフレッシュな果実味が口いっぱいに広がる。このフレッシュな感じがとても好感が持てる。酸味の主張が少々強めかもだが、イガイガする感じではなく、角の丸さを感じるこれまた好感度高し…と言ったところ。 オクラの肉巻きとの相性は実に良さげ。フレッシュでアルコール度数も低め(9.0％)ではあるが、比較的下のトルク感をしっかり確認できるから、寄り添いもしてくれるし、口中のリセットもこれまたしっかり。あと個人的には里芋のグラタンとの相性がよかったり。 以前、この作り手の他のキュヴェをいただいたときに感じた岩清水感が今回のエントリーモデルでもちゃんと感じたのが個人的に嬉しかったり。 主張強めな酸味と岩清水感が絶妙な一本。ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ