コート・ロティ。 シラー80%に、ヴィオニエ20%の混醸ですね。 深みのあるダークチェリーレッド、ややオレンジがかってきています。粘性は非常に強く、汗には色がつくほど。 香りは開いており、ブルーベリー、ブラックベリー、バラの華やかな香りに、小梅のようなニュアンス。それに生肉とレザー、コーヒー、甘草。複雑な香りです。 アタックは意外とそこまで強くなく、やや強めというくらいです。まろやかな甘さがあり、酸はなめらか。ヴィオニエによりいい感じに弱められているようです。 タンニンはやや強めですが、緻密なタンニンがあります。 余韻は長めで、芳しい香りが口の中に残ります。 シラーはおいしいけどたまにでいいかなぁというイメージでいたのですが、ローヌのシラーはエレガントで、ある意味ピノのようなニュアンスもあり、とても親しみやすさがあります。ブラインドだと新世界ピノというかもしれません。 シラーのイメージをちょっと覆されました。とてもおいしいと思います。

しみしみ