イタリア南端のプーリア州、サン・マルツァーノ セッサンタアンニ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア2014。プリミティーヴォ100%。 ガーネット、香りはブルーベリーのバランスにブラックチェリーのニュアンス、ジャムのように煮詰めた感のプルーン、しっかりとしたリコリスのスパイス香、革香にロースト感ある樽香。 飲み口は厚みある口当たり、熟したジャミーな甘さある果実味に、厚みあるが口当たり柔らかなタンニンと、バランス良い爽やかな酸味。 プーリア州でコスパに優れる、みんなが飲んでなぜか楽しくなるワインを生み出す陽性のサン・マルツァーノ。その中でも有名なワインとしてみんな大好きチンクアンタがあるが、その上位互換。濃厚な味わいはそのままに、一回りスケールが広がった印象。 陽の光を存分に浴びた濃縮感ある果実味をベースとしたワインで、老若男女ワインの経験値問わず美味いと言わしめる、ストレートに美味いワイン。 イタリア南部の重赤ワインとして最上級に美味いが、ボトルもまた最上級に重く、シャンパーニュボトルを超える1kg超。 実に明るく健康的、かつ肉厚で官能的。飲んでる間にプーリア州の伝統的ダンスのピッツィカが自然に踊れそう。ちなみにピッツィカは、男性が気になる女性を口説くために畑の中でする踊りであったともいわれるそうな。 なぜか抜栓が上手くいかず、コルクを中折れの挙句ぼろぼろにしてデキャンタと茶こしが出動したのは内緒。

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