日本の宮崎県、都農ワイン 尾鈴 キャンベル・アーリー ドライ。キャンベル・アーリー100%のペティアン(微発泡)。 色味はピンク、というより直球のストロベリー、赤みが強くボトルの状態でも発色が美しい。 泡は微発泡で2気圧前後と思われるため、サーブした直後は泡立つがすぐに落ち着き、その後はグラスを揺らすたびに、白い波頭のように微かに揺れる泡が現れる。 香りはイチゴ、それも酸味の強いとちおとめ、または木苺。そこに薄くミントが加わる。ややキャンディ感＝フォクシー・フレーバーを感じるが、決して不快な感じではなく、うまく木苺の酸味をデフォルメしてくれるように思う。温度低めの方が、フォクシー・フレーバーと木苺が上手く混ざってくれる。 飲み口は果実味の濃い甘みに、木苺のイメージにつながるしっかりした酸味が交わり、そこに微炭酸の軽い刺激が加わる面白い組み合わせ。 なかなかお目にかかれない独特の味わいだが、良い意味で木苺の微炭酸ジュースのようでもあり、ワインに慣れていない人でも美味しく頂けるとでは、と思う。 なお栓が独特であり、初見殺し感あるので補足を。シールを剥がすとプラ素材の栓が現れ、下端に切込みがあるので、そこから螺旋状に皮を剥くように2周ほどすると、あとは横に傾けるようにすれば取れる。 優秀なのが、上から再び被せて押し込むと栓ができること。

TKR