Terruno Reserva写真(ワイン) by しおちゃん

Like!:11

LLLLL

REVIEWS

ワインTerruno Reserva(2005)
評価

3.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
  • Original
  • Original
  • Original
  • Original
  • Original
  • Original
  • Original
  • Original
詳細
シチュエーションショップ
飲んだ日2016-04-25
飲んだ場所
買った日
買った場所
購入単位ボトル
価格帯1,000円 ~ 1,499円
価格
インポーター

COMMENTS

しおちゃん

テルーニョ レセルバ 2005 以前試して抜栓3日目が一番美味しかったので、初日は味見程度にして冷蔵庫でゆっくりと開かせる 注いだ瞬間から夕陽色を思わせる、オレンジがかった深く濃いワイン色 スパイシーなナツメグ、シナモン、ブラックペッパーの香りと、それを引き立てるバニラ香、ブルーグレーのインク カシスとドライフラワーのローズ、マヌカハニー、研ぎたてのペティナイフ 香りを嗅いだだけでワインを1本飲み干したような気分になるほどの圧倒されるアロマ 何時間でも何日でも浸っていたいと思わせるその魅惑的な香りはデキャンタージュしただけで部屋中を包み込む たまらずにワインを口に運ぶと、グラスに唇を近づけただけでトリップしてしまいそうな程の妖艶な香り 舌を包み込むのは適度な酸味と先ほど感じた黒スグリのフルーティーな味わい、それを邪魔しないタンニン それらのバランスが黄金比かと思う程に完璧なまでに整っている ワインにおいてマリアージュとは料理との事をいう場合が多いだろうが、このワインは色、香りと味がマリアージュしていると感じる まるで長年連れ添った夫婦のように全てがマッチしている そう思えばこのワインのエチケットも、2本の木が1本の大きな木に見えてくる しかしこのワイン自体の印象は、もっと妖艶なものだ 『今日の夕陽はこの世で一番美しいかもしれない、そう思いながら森を歩いていた。 美しさの中にもどこか儚さを感じる夕陽だ。 何かを思い出せそうで思い出せない。 古い革の手帳に挟んであるセピア色の写真の半分に映っているのは確かに私だ。 でも破られたその半分が思い出せない。 私は何かを探し続けている、しかしそれが何だったのか、思い出そうとすると頭にズキンと痛みが走るのだ。 写真の裏にはブルーグレーのインクで10年前の日付が見覚えのある文字で記されている。 今日の夕陽はそれを思い出させてくれるような気がして、さっきからずっと眺めていた。 もう暗くなる、早く帰って妻が煮込んでくれている暖かいビーフシチューをいただこう。 しかしここはどこだろう?いつの間にか知らない森にでも迷い込んでしまったのだろうか? さっきからずっと同じ道をぐるぐると回っているような気がする。 生暖かく湿った風が何かを呟くように通り過ぎていった。 あたりはどんどん暗くなり、それとは対照的に月明かりがまぶしく輝く。 動物たちの目が光る中恐る恐る進んでいくと古びた館が見えた。 仕方ない、今日はここに泊まらせてもらえるようお願いするしかない。 リーン・ゴーン リーン・ゴーン 主はいないのだろうか?返事がない。 ぎぎ…と音を立てて重い扉を開けてみた。 掌を月明かりに照らしてみると錆がついている。 相当長い間手入れされていないらしい。 一歩踏み込んだ瞬間、荊が足首をかすめて血が出た。 しかしその痛みも忘れるほど、なんとも妖艶な香りが漂ってくる。 その香りの方につられるように館へと踏み込む。 さっきとは違い、冷たい風がひたひたと音を立てるように私に近づいてくるのがわかる。 そんな気味の悪さに臆することなく、まるで私の心を鷲掴みにするような香りの部屋へと到達した私は驚愕した。 部屋の中にはただ1つ、箱がある。目の前にあるこの箱は、紛れもなく棺だ。 私は何かにとりつかれるようにその棺の扉を開けた。 その瞬間、パンドラの匣を開けたかのように記憶の断片が、バラバラになったパズルのピースがつなぎ合わされたかのように全てを思い出したのだ。 棺の中にはカーミラが、うっすらと微笑んでいるかのような穏やかな顔をしたカーミラが横たわっていた。 まるでワインの中に浮かんでいるようだがそんな訳はない。 胸に刺さった銀色の杭を抜いて、私は幼き日のカーミラの本当の名前を泣きながら叫んだ。 その瞬間、カーミラの体は砕け散り、砂になって、残されたのは銀色の杭と芳醇なカシスの香り、それと後悔の念… 幼き日に、お互い幼心ながら結婚を誓い合った仲だった事を今更思い出すなんて、遅すぎた。すべては遅すぎたのだ。 あの日、あの子が突然いなくなったのが、10年前の今日だった。」

しおちゃん

しおちゃん
しおちゃん

OTHER POSTS

  • L
  • L
  • L
  • L
  • L
  • L