World's End Against the Wind

その日は年納めのワイン会でした。 昨年一緒に頂いたワイン、各々の出来事など報告しあい、楽しく2018年度を締めることができました。 5本目はワールズエンドのアゲインストウィンド。 ル・ドームのジョナサン・マルタスがカリフォルニアで作るワイン。 アゲインストウィンド。 思えば昨年は小職にとって常にアゲインストウィンドでございました。 アゲインストウィンドを受けて足腰は強くなったのか、それとも脆くなったのか。 さてさて、、、 濃いガーネットの外観。 熟したプラムや砂糖漬けの果実の香り。 カベルネ・フランに見られる青いニュアンスはほぼ感じない。 渋みが強く、爆弾のような濃い果実で、アイアンと鉄観音の風味がある。 タンニンによる収斂性が強く、味わいは舌の中心に集まっていく。 リコリスや漢方の風味、苦味を感じ、厳しい面持ちのカリフォルニアワイン。 逆風のような味わいでございました。

World's End 2009 口にした瞬間に非常に豊かな果実の旨味が広がり、その中で樽の深さが感じられる。 酸味は強めだが、後にまろやかさも来る、というか個人的には甘すぎか。