味わい |
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香り |
ワイン名 | Vandermeulen Richebourg |
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生産地 | France > Bourgogne > Côte de Nuits > Vosne Romanée |
生産者 | |
品種 | Pinot Noir (ピノ・ノワール) |
スタイル | Red Wine |
2021/12/29
(1947)
ヴァンダーミューレン/リシュブール1947 完全なる異界。 仄暗い空の下、赤黒い花々と熟し落ちる無花果がどろりと微笑む。覗き込めば時空間は捻じ曲がりながら飲み手の意識を絡めとるように高い次元で調和を始める このネゴシアンは昔の著名なテイスターで樽で買い取った質の高いワインをポートの樽で熟成させていたのだが本来ポート樽は乾燥を防ぐため少量のポートを残した状態で取引される。つまり結果的にワインにもポートが少量添加された状態になるので味わいにも大きな影響が出る という話なのだが、このワインの飲み手の意識が溶けるほど甘く熟した果実味や偉大な古いボルドーに現れる時空のねじれたような形というのはその影響なのかな?って思ったり。 生きている、とか飲み頃のピークとかそういう次元ではない。熟成の行き着く完成形で尚且つ熟成し続けるであろう不死の酒質。 ストラクチャに関しては完全にリシュブールの創る銀河のその先へ。初めての体験。垂直とか水平とかそういう広がり方ではない、音もなく意識もない、四次元的な展開。 上で異界と表現したように新たな階層の顕現をみた。