Tiberi Il Musticco
ティベリ イル・ムスティコ

『No.746 どこか田舎を思い出す』 我が家のセラーの調子がよろしくない。白やロゼを冷やしている上段部分の温度がここ最近一定に管理できずに10℃～16℃を行ったり来たりしている状態。その上二日に一回くらい警告アラームがピーピー鳴りだす始末。これは由々しき問題だったりするわけで。 先日、自動車税と固定資産税(第一期)を支払い、愛車の車検も受け、我が家の懐事情はちょいやばめ、そんな中でのセラーの不調。はっきり言ってセラーはあくまで自分の趣味なわけだから、家計から出るはずがない。 まぁ10年近く利用していたし、収納数も少ないので、買い換えたいとは思っていたけど、このタイミングはちとばかしきついなぁ。 そんなことを思いながらの今夜のメニューは… ・餃子 　そして今夜はイタリアのティベリのイル・ムスティコ2017年をお供に。ガメイ・デ・トラジメーロ主体の赤の微発泡モノ。ちなみにガメイ・デ・トラジメーロはガメィとは全く関係なく、グルナッシュのウンブリア地方での呼び名だそうで…まぎらわしいな。でもグルナッシュは好きなので、特に問題なし。 　慎重に王冠を開け、グラスに注ぐ。勢い良さげのシュワシュワ具合。さてさて香りの方は…チャーミングなベリー系の香りと、少し田舎の畑のような…腐葉土っぽいニュアンス。そして一口…おっ、うほっ、これはまた美味しいな。まず来るのは豊かな果実味と心地良い酸味。そして絶妙なシュワシュワ加減。後味に来るほろ苦さと甘味。なかなか良い飲み心地でないの。 　この飲み口だと、魚介系よりは肉類だろ。そして今夜の餃子に実に合うんだよなぁ。今夜の餃子、ちょっとニンニク強めだけど、それとしっかり合うんだから実に心強い。味わいもしっかりだし、このシュワシュワがまたたまんないんだよなぁ。 このしっかりした味わいが、どっか朴訥としてて、田舎感あふれてるんだけど、土っぽいニュアンスを香りにも味にも感じるし、後味の甘さがそう感じさせるのかなぁ。 何はともあれ、おいしい一本でした。ごちそうさまでした。