味わい |
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香り |
ワイン名 | Terra Mater Altum Carmenere |
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生産地 | Chile > Central Valley > Maipo Valley |
生産者 | |
品種 | Carmenére (カルメネール) |
スタイル | Red Wine |
2020/11/25
(2017)
価格:2,000円 ~ 2,999円(ボトル / ショップ)
2017 テラ・マター アルタム シングル・ヴィンヤード・カルメネール イスラ・デ・マイポ マイポ・ヴァレー /チリ 連休明けの火曜日に開けたワイン。 11月24日は「カルメネールの日」。これは毎年固定の日付です。 久しぶりに「アルタム」シリーズのワインをいただくことにしました。 アルタムは、タラ・マター社の上級ラインのブランドで、チリの銘醸産地の単一畑のぶどうを使用したラインとなっています。 エチケット(表側!)の情報に依れば、この2017のカルメネールは、カペラーナ農場(Hacieoda Caperana)のブロック74.Aという区画のぶどうから採れたぶどうからつくられています。 カルメネールは、もともとボルドーの品種でしたが、フィロキセラの流行により、ヨーロッパでは、ほぼ消滅。たまたま流行前にチリに移植されたものが難を逃れ、ほとんどチリの固有種のような存在になりました。 そのチリでは、長年メルローだと思われていた品種というのは、カルメネールを語る上で欠かせないエピソードですね♪ ちなみに、カルメネールの名前の由来は「カーマイン(英:carmine)」と呼ばれる色の名前です。 日本語では「洋紅色」と訳されていますが、車好きの方なら「カーマインレッド」と言えばピンとくる方も多いのでは? また、赤いランドセルの色味も「カーマインレッド」と呼ばれるそうです。 さて、こちらのアルタム・カルメネールはどんなワインでしょう? 全体のボトルデザインは、古き良きアメリカを思わせる、少しクラシックなデザイン。 ボトルはやや細長く、かなり自重のあるもの。セラー泣かせですが、高級感はありますね! クロージャはまずまずの品質の天然コルク。 グラスに注ぐと、かなり濃いめの黒みがかったカーマインレッド。 照りが強く脚は重たそう。グラスの先が見通せない濃度です。 香りは、まず祁門紅茶のようなスモーキーなニュアンス! 次いで、プラムやブラックベリーのような熟した黒果実の香り。 続いて、ホワイトやブラックのペッパー兄弟。 青臭さはありませんが、ピーマンのようなメトキシピラジン系の香りもありますね! 良いボルドーにしばしば感じるミルキーさも漂っています。 そして、ラストノートにはスターアニス(というより八角か?)やシナモンなどの、ちょっとオリエンタルなスパイシーさ♪ なかなか面白い香りのレイヤーを纏ったワインですね⁉︎ 口に含むと、ボリュームはあるけどあまり重さを感じない、柔らかでシルキーな口あたり。 香り通りの味わいの要素を感じますが、熟した果実感が特に印象的。それなのに、しっかりピラジンのタッチが感じられるのが面白いですね。 甘・酸・苦・渋のバランスが取れた、とても美味しいワインだと思います。 こういう面白いワインと出会えるのが、「〇〇の日」の良いところですね♫ 今回も、デパ地下の売り場でわざわざカルメネールを品種名で指名買いしました(笑) 合わせて聴いたのは、このところすっかり定番となった、相変わらずのゴルトベルク変奏曲のバリエーション(笑) 「リュート・チェンバロ」という、片方ずつならよく耳にするのに、合体すると途端に聞き慣れない名前に変わる古楽器による演奏です。 奏者のヴォルフガング・リュプサムは、ヘルムート・ヴァルヒャとマリー=クレール・アランという、オルガン界の2トップに師事し、二度のバッハ全集を含む膨大な録音を成し遂げたオルガニスト。 リュート・チェンバロは通常のチェンバロとは違い、金属弦ではなくガット弦が張られており、バッハがとりわけ好んだことでも知られる楽器だそうで、実際にバッハが所有していた記録もあると、何かで読んだ記憶があります。 チェンバロ以上に残響時間が短く、和音をキレイなハーモニーとして響かせるのが難しく、言葉は悪いですが、音がブツブツ切れるような特徴がある楽器ですね。 逆に、そこがこの楽器の面白さでもあり、一音一音の輪郭がくっきりと浮かび上がり、聴き慣れた曲の構造や細部が新鮮に響きます。 奏者の個性やテクニックの巧拙が剥き出しになるような特徴も…。 柔らかいガット弦の音色は、先日紹介した箏による演奏とも、何となく通じるところがあるような気がします。 どこか懐かしさを感じる、しみじみと心に響く演奏。 これも、たまたまの出会い…ですが、聴く音楽に「ゴルトベルク縛り」それもピアノ以外、のようなフィルターをかけると、不意打ちのようなカタチで素晴らしい演奏と出会うことがありますね。 普段なら視界に入ってこない、それぞれが偶然の出会いのワインとアルバム。なかなか良い取り合わせではないでしょうか?
2020/08/25
(2017)
爽やかな黒い果実の香り。 最初にチリらしい甘味感じるが、徐々にフランスワインのようなスパイシーさ渋みを感じる。 酸は綺麗でバランスがよい。
2020/08/04
(2017)
2020/05/09
(2017)