Schödl Sankt Laurent
シェードル ザンクト・ラウレント

『No.978 すれ違いざまの＂やぁ！"』 先日免許更新に出向いた。初めての優良での研修。運転免許を取得して云十年、ついにこの日が来るなんてね。 一時停止違反、速度違反…違反切符を切られるたび、僕は唇を噛みしめ、ゴールド免許なんて一生お目にかかることなんてないでしょうね…なんて思っていたのだが、ようやく自分の顔写真が添付されたゴールド免許を手にすることができたわけで。 まぁ、顔は老けてしまったが。それにしても優良講習の何が良いって、30分で講習が済むってこと。最高じゃん…って話。 そして、これは昨夜飲んだワイン。昨夜の夕飯のメニューは… ・トンテキ(バルサミコ酢風味) ・温野菜 それにご飯と味噌汁といった具合。そしてオーストリアのシェードルのサンクト・サンクト・サンクトラウレント2020年をお供に。久々のオーストリアワイン。こんだけサンクトサンクトと言ってんだからサンクトラウレント100％ですよね。 抜栓し、グラスに注ぐと…少し濁り気味のガーネット。液体にとろみ感はあまりなしといった具合。甘酸っぱい果実の香りがふんわりと。そして一口…あぁ、とてもチャーミングでキュートな果実味が感じられる。そして実に軽快なボディ感。スルスルーっと体に入ってくる気持ち良さ。今まで飲んだ(って言ってもそんなに本数飲んだわけではないが)サンクトラウレントってもう少し主張が強いような気がしたんだけど、これはサラッとした感じ。すれ違いさまに「やぁ！」って爽やかに挨拶してくれる…そんな主張…うーん、伝えにくいんだけど、そんな感じ？ チャーミングなベリー系の果実味に、少し愁いを帯びてるようなカシスの果実味。相反するような互いの風味のバランス感が実に絶妙。そして気持ちの良い酸味。コリっとしたほどよいミネラル感も相まって非常に飲み心地も良い印象。 バルサミコ風味のトンテキとも非常に相性が良い。豚の脂をきれいにリセットし、またトンテキを食べたくなるような気分にさせてくれる。そして何より添えてる野菜類との相性もまた良かったり。ニンジンのチーズグリル(思っていたより熱で縮んでしまったが)とホントよく合うのが良かったり。 とても飲み心地の良いサンクトラウレントでした。ごちそうさまでした。