Ridge Monte Bello 2000
リッジ モンテ・ベロ

何度飲んでも旨いし、前回より毎回良くなっている。 なにせ香りが抜群。なめし皮やスーボアがむんとしてくるのがたまらない。飲み口は、2000年らしく柔らかく、中盤の膨らみには欠けるが、夏に飲むボルドーブレンドとしてはむしろ好ましい。価格も手頃なので、見つけたら買い続ける。 それにしても、有名フレンチでは全く受け入れられないな、リッジは。ボルドー・ブルゴーニュでない時点でアウトなんだろうが。成熟しないね、ニッポンは。 ブイヨンをはった夏鹿に根セロリとごぼうのミルフォイユ、ウズラに黒米とフォアグラを巻き込んだ料理、島根のイノシシのローストと色々な部位のミンチを万願寺に詰めたもの。ついに肉料理が3皿出るようになった。いつか満腹で殺されるに違いない。

飲み頃。外れ年ゆえのアプローチしやすさ。 モンテ・ベッロはパーカー低評価も狙い目。 際立ってボルドー的な香り。チェダー、カシス、本がれ節的なニュアンス。シルキーで角のない飲み口。力づくではなく、ごく自然に、果実の旨味が口一杯に満ちていく。 長熟で待たないと良さが分からぬモンテ・ベッロだが、2000年はオススメ。

飲み頃入口。英気みなぎる山カベの真打ち。 評価低い年だが、見事な造り。最初粗野な印象から、飲むほどにエレガンスを発揮。映画「プリティーウーマン」を観ているよう。赤果実の酸と旨み、多層的なアロマの大合唱。7万円オーゾンヌより、これ4本買うべきだった。モンテベッロ、もっとストックしよう。ボルドーブレンドは、これさえあればいい。