ニコラ・ジョリーは、クーレ・ド・セランを含め、隣接する三つの畑を所有している。クーレ・ド・セランは12世紀にシトー派の修道僧により植えられた畑で、現在まで800年以上ブドウ栽培が行われきた。1962年からジョリー家が所有し、1976年に現当主であるニコラ・ジョリーが運営に加わった。彼は、その土地固有の繊細さを表現したワインを理想とし、1980年から部分的に、ルドルフ・シュタイナ−が提唱するバイオダイナミック農法を取り入れ、1984年から全ての畑にビオディナミ農法を導入した。 2001年にニコラ・ジョリーはビオディナミ団体「Return to Terroir」を立ち上げ、世界中の生産者に指示されるようになり、ブルゴーニュやボルドーの一流生産者にもビオディナミ農法が導入されるようになった。