味わい |
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香り |
ワイン名 | Nicola Gatta Blanc de Noir Nature |
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生産地 | Italy > Lombardia |
生産者 | |
品種 | Pinot Nero (ピノ・ネーロ) |
スタイル | Sparkling Wine(White) |
2022/04/02
価格:5,000円 ~ 6,999円(ボトル / ショップ)
MV ニコラ・ガッタ ブラン・デ・ノワール ナトゥーレ グッサーゴ ロンバルディア/イタリア 金曜日のワイン。 本日、4月1日からテニス・スクールに夫婦で復帰しました。1年4か月ぶりです。 この間、テニスどころか運動自体、まったくやっていなかったので、正直言って不安しかありませんでしたたが、怪我もなく、事故にも遭わず、無事に帰宅することができました。 もうクタクタですが、やはりお祝いの乾杯が必要ですね♪ 定石通りなら、ここはシャンパーニュでしょうが、ロンバルディアのスプマンテを開けてみましょう。 フランチャコルタを名乗れるエリアであるにもかかわらず、敢えてただのスプマンテと称するワイン。 しかし、当然ながらただのスプマンテではありません。 まずその立地ですが、ワイナリーの在するグッサーゴは、敢えてフランチャコルタを名乗らないもうひとつの普通じゃないカンティーナ、ディヴェッラ・デ・グッサーゴと同じコムーネで、畑があるのは海抜が550mから650mと尋常でない高さ。 一般的なフランチャコルタのエリアが、海抜180〜300m程のなだらかな丘陵地帯にあるのと比べると、まったく異なる世界です。 さらに、熟成期間が大きく違い、ノンヴィンテージのフランチャコルタが最低18か月、最上級のリゼルヴァ・サテンが60か月以上であることに対して、このワインは何と70か月を費やしています。 バックラベルを見ると、デゴルジュマン(イタリア語ではスボッカトゥーラ/Sboccatura)は2019年3月。ドザージュは、ナトゥーレ/Natureですから、当然なく、亜硫酸が32mg/l、ロットナンバーがD7のようです。 このワイン、インポーターのWEB情報によれば、最新のヴィンテージをベースワインとして、その前の3ヴィンテージをブレンドしてつくる、ちょっとソレラっぽい要素を取り入れたワインのようです。 また、70か月のシュール・リー(70 lune sui lieviti)を経たワインとのことなので、スボッカトゥーラの日付から逆算すると、2012年産がベースワインということになりますでしょうか? さてワインです。 ディヴェッラ・デ・グッサーゴとよく似た、黒を基調としたシンプルでシックなデザインのボトル。 普通とは逆方向に回して切り取るキープシールの開け方にいささか面食らいますが、コルクを抜く際の感触は、ややガス圧低め。 グラスにワインを注ぐと、とてもキメの細かい、勢い少し弱めの泡を確認できます。持続力も少し弱めで、やはりガス圧は低そう。 香りは、少し赤くなった赤リンゴの果汁や文旦や黄金柑のような和の柑橘、微かに赤いグミの実、そしてチョーク。 口に含むと、とてもサッパリした口当たりでドライタイプのシードルのような爽やかな味わい。 少しザラつきのあるタンニンの存在感。 喉越しのコクがなんとも良い余韻を生み、鼻に抜けるフレーヴァーに、やはり上質なリンゴ感があります。 舌全体をコーティングするような、しっかりした塩味も感じ、とてもミネラリックな味わいです。 ただ、全体としては、とてもまろやかで柔らかな印象を受けました。 これ、酸の質によるもののように思います。 たっぷり含まれているのに、まったく攻撃的でなく、存在感のあるタンニンと上手く馴染んで、飲み手に深い満足を与えてくれる良質な酸。 素晴らしい味わいだと思います。 テニス復帰のお祝いに、この秀逸なスプマンテを開けて良かったと思いました。