味わい |
| ||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
香り |
ワイン名 | Le Vigne di Zamò Orange Zero |
---|---|
生産地 | Italy > Friuli-Venezia Giulia |
生産者 | |
品種 | Malvasia (マルヴァジーア) |
スタイル | White Wine |
2023/10/05
(2021)
2021 レ・ヴィーニェ・ディ・ザモ オレンジ・ゼロ トレヴェネツィエIGT フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア/イタリア 火曜日のワイン。 近くの商店街のお肉屋さんの唐揚げをメインに、モロヘイヤと豆腐と舞茸のお汁、万願寺とうがらしのマヨネーズ焼き、ふかしたサツマイモという、少し変則的な晩ごはんに合わせて、イタリアのオレンジワインを開けました。 このワイン、つれあいの姪っ子からいただいたものですが、さるインポーターさんにお勤めだった彼女、この度、転職が決まり、別の業界に移ってしまいました。 辞める直前に、彼女からいただいた3本のワインの内の1本が、こちらのマルヴァジーア100%のオレンジワインです。 この作り手さん独特の、シャトー・オー・ブリオンのような瓶型のボトルからリサイクル・コルクを引き抜き、ワインをグラスに注ぎます。 オレンジよりは、かなり黄色いライトゴールドの外観。 透明度は非常に高く、艶のある見た目ですが、極めて微細な、かなりな量の澱が存在していて、注ぎ続けてボトルの1/3を過ぎたあたりから、グラスの中のワインは澱混じりの薄濁りに変わります。 香りは、金柑、甘夏、八朔…ちょっとクセのある和の柑橘が束になって押し寄せるような、しっとりしたシトラスノートがメイン。 おぉッ! ほろ苦さをイメージさせる、グレープフルーツ・ピールのコンフィも潜んでいますね⁉︎ 次いで、金木犀や水仙など、オレンジから黄色にかけてのフローラルなブーケ、仄かなグリーンハーブ、白っぽいスパイス香も。 微かにチョーク、金タワシでステンレスの鍋を磨いた時のような、金属感たっぷりなミネラルのニュアンスもあり、意外に複雑な全体像です。 口に含むと、穏やかなで柔らかな果実の旨みが支配的。 キレイな酸は、鋭角的な鋭さを持っていますが、金属の針で一点をチクチク刺突するようなタイプではなく、柔らかな木を削り出した楊枝が、ささらのように束になって面を刺激する感じ? つまり、鋭いのに当たりが柔らかいのです(苦笑) 香りで感じた金属感や微かなほろ苦さ、僅かな塩味も感じ、ミネラル感も豊富。 さらに、エキスの濃さを感じるのに、全体の印象は、なぜか「薄旨」で、とても透き通った味わいのワインだと思います。 後で調べてみたら、ただのオレンジではなくて、半年ほどのアンフォラ熟成を経たワインだそうです。 なるほど、この不思議な透明感のある味わいや、当たりの柔らかさこそが、アンフォラ由来のキャラクターということなのでしょう。 いやいや素晴らしいワインのプレゼント、ありがとうございました。
2023/05/26
(2019)
価格:4,010円(ボトル / ショップ)
これまで飲んできた(3〜4本位しか飲んでないが…)オレンジワインの中ではダントツ美味い(好み)。フレッシュ感もいい。