味わい |
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香り |
ワイン名 | Le Macioche Brunello di Montalcino Riserva |
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生産地 | Italy > Toscana |
生産者 | |
品種 | Sangiovese Grosso (サンジョヴェーゼ・グロッソ) |
スタイル | Red Wine |
2023/11/17
(2006)
価格:10,000円 ~ 29,999円(ボトル / ショップ)
2006 レ・マチョーケ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ トスカーナ/イタリア 木曜日のワイン。 本日は、仕事をお休みして所沢の大学病院で診察。一昨年のちょうど今時分に入院・手術した部分の経過観察です。 なかなか病院と縁が切れませんが、定期的に診てもらっている安心感はありますね。 ちょっと早めに帰宅したので、晩ごはんのポトフを仕込んで、赤ワインを開けることにしました。 vinicaで見たキャンティ・クラッシコが美味しそうだったので、手持ちのストックを漁りましたが見当たらず、やむなくブルネッロ・ディか・モンタルチーノを開けることにしました。 あちらはサンジョヴェーゼで、こちらはグロッソですが、まあ同じサンジョヴェーゼの仲間ですから、細かいことは気にしない気にしない…。 ヴィンテージは2006年、ラベルに記載されたアルコール度数は15%となっており、ぶどうが完熟したかなりの秀作年と思われます。 ちなみに、このワインはただのBDMではなく良年のみ仕込まれるリゼルヴァなので、期待が昂まりますね! さあ飲むぞ!と勢い込んでコルクスクリューを差し込んだみたところ、コルクがビクともしません(大汗) 結局、力まかせに粉砕せざるを得なくなり、中身は強制デカンタージュとなりました。 デカンタージュしてみてわかったのですが、このワイン、17年前のワインにも関わらず澱がほとんどありません。 不思議に思い、購入元の「にしのよしたか」さんのHPで確認したところ、このリゼルヴァ、大樽で50ヶ月熟成後に瓶詰とありました。 なるほど、そりゃ澱は出ないわ、と感心しつつ、にしのさんのコメントをよく読むと、何と彼も同じように抜栓に失敗していますね(爆笑) ワインの外観は、艶と深み、そして矛盾するようですが、透明感のあるガーネット。経年を考えると驚くほど熟成感のない、若々しい色合いです。 グラスからは、カシスやドライプルーンのような黒果実系の芳香。そして、おそろしく上品なヴァニラ! ヴァニラ、ヴァニラ、ヴァニラ〜? 思わず節をつけて歌いたくなるような、心地よく美しいヴァニラ香です。 ヴァニラと同時進行的に、香ばしいエスプレッソのようなロースト感も漂いますが、こちらも同じ由来の香気と思われます。 さらにスミレの花! こちらも、節をつけて歌いたくなりますが、時節柄、いろいろ問題がありそうですので自重。ハミングだけにしておきます(苦笑) さて、香りだけで盛り沢山なワイン、口に含んでも、やはり情報量が多いですね。 まず、口当たりは非常にスムーズでサラリとした印象。15%のアルコールをまったく感じないクールな清涼感があります。 とても滑らかでツルツルしていて、ふわりと軽やか、硬くないのに弾かれるような張力があり、現時点でとても美味しいのに、でも(たぶん)開いていない(笑) 果実の旨みは膨大ですが、過熟感は皆無。非常にクリアでピュア、洗練された果実味を感じます。 タンニンは、めちゃくちゃきめ細かく、角が取れて丸いです。渋みやトゲトゲした刺激は、当然ありませんが、全体に万遍なく効いていて、強くないのに凄い存在感がある…そんな感じです。 酸のことが後回しになりましたが、とてもキレイな、サンジョヴェーゼらしい酸がしっかりと主張しています。 長熟の可能性を感じる、説得力のある酸ですね。素晴らしいです。 にしのさんは、商品ページのテイスティングコメントで、「おっそろしく旨い。」と、手放しで絶賛していますが、確かに美味いです。 一瞬に飲んでいる娘氏は、話す時間も勿体ないとばかり、黙々とデカンタからワインをグラスに注ぎ→グラスを呷る→デカンタを持つ→注ぐ→呷る、を繰り返しています。 ちなみに、WAやWSといった欧米のワインメディアからはまったく無視されており、スコアの記録がありません。 そこで、にしのよしたか氏が独自のポイントをこのワインに与えています。 「俺が点数を付けてやろう。98点(N.Y)だ。」 NYポイント98点だそうですよ! 私はブルネッロを飲む度に、サンジョヴェーゼとはあまりに異なるその風味故に、味わいの傾向によって「ボルドータイプ」か「ブルゴーニュタイプ」に分類していますが、このワインはどちらにも属しません。 敢えて分類するなら「キャンティタイプ」と言いたくなる、ブルネッロの盲点のような、サンジョヴェーゼど真ん中のワインだと思います。 もともと、キャンティ・クラッシコが飲みたくなって、その「代わり」として飲み始めたワインでしたが、こうしてみると、ぐるっとひと回りして、本来の目的の場所に到達したような気もします。 いやあ、美味しいキャンティ・クラッシコでした(←違う!)
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