Kristian Keber Brda
クリスチャン・ケベル ブルダ

2019 クリスチャン・ケベル　ブルダ　ドブローヴォ/スロヴェニア 日曜日のワイン。 豚肉のテキトー鍋に合わせて（いや、合わせてないか⁉︎）、冷蔵庫に入っていた、見覚えのない白ワイン（？）を引っ張り出しました。 「こんなの、いつ、どこで手に入れたっけ？」 記憶をたぐってみましたが、なかなか思い出せず、「自然派ワイン」用の定番グラスを準備したところで、やっと思い出しました！ 「そうだ、このグラスを買うためのセット売りの中のヤツ‼︎」 スッキリしたところで、ワインをラディコングラスへ(苦笑) 全然、予備知識がないので、ネットでカンニングしながらいただきます♪ 購入元のショップがインポーターとなっているこのワイン、単独品種ではなく、リボッラ・ジャッラ50%、フリウラーノ40%、マルヴァジーア10%という、フリウリ・オールスターズの品種構成✨ とはいえ、イタリアのワインではなくスロヴェニア産でした。 生産者のクリスチャン・ケベルは、2012年がファーストヴィンテージという新しいつくり手です。 イタリアとスロヴェニアにまたがるメダーナ/Medanaという地域に根を張る一族の出身で、彼の父・エディ・ケベルは、イタリア側のコッリオ/Collioでワインをつくっていますが、このコッリオとつながるひとつの丘が、スロヴェニア側ではブルダ/Brdaと呼ばれています。 クリスチャン・ケベルがつくるワインは、このブルダ1種類のみで、年間生産量は3000本、日本への輸入はごく僅かというレアものだそうです。 外観は、濃いめのレモン・イエロー。そこそこ透明感はありますが少しクラウディで、おそらく、最後の方は白濁するタイプ。 白ワインなのか？ オレンジワインなのか？ 見た目では判断に迷いますね…。 香りは、完熟したレモンや柚子のような柑橘系中心で、オレンジではなく黄色のカラーチャートに属するフレーバーです。 花梨や黄色いプラム、青梅や白い花、微かにハチミツのニュアンスもありますね⁉︎ 口に含むと、とてもドライでシャープな酸が印象的。 ただ、スリムなタイプではなく、筋肉質な引き締まったボディを持つ酒質です。 旨みが強く、柔らかな口あたりですが、「まろやか」という感じではありません。 輸入元のネット情報にはテクニカルなデータがほとんどなく、仕方がないので、彼の英語版HPで確認すると5ヶ月のマセラシオンを経て、2年間オーク樽で熟成後、無濾過＆無清澄で瓶詰されるそうです。 ちなみに、そちらのHPによると、バルダの生産量はアベレージで年間2400本だそうですが、クリスチャンはイタリア側でコッリオのワインもつくっていて、そちらは年に15000本ほどで、父のワイナリー、エディ・ケベルのワインとして瓶詰しているようです。 閑話休題。 なるほど、定義上は間違いなくオレンジワインですが、実際にいただいてみた印象からは、個人的には白ワインに分類したくなります(笑) 部分部分に複雑さを覗かせながら、全体の印象はスッキリ爽やかで、軽やかさが強調された風味と味わい。 余韻は、絹糸のような酸が引っ張る感じで、とても繊細なフィニッシュです。 最後の1〜2杯は、予想通り、うす濁りを超えた、かなりの白濁ぶりとなり、自然派のワインや日本酒の濁り酒を飲みつけない方には、何じゃこりゃ⁇ と驚かれるかもしれません。 美味しいワインで間違いありませんが、ワインやワイナリーの評価や知名度、税込で7000円近い希望小売価格等々を考え併せると、なかなか商機の難しいワインですね…「抱き合わせ販売」でわが家に到来したのも、ある種の必然かな？ と思います。

BRDA垂直飲み

BRDA垂直飲み

BRDA 垂直飲み

タンのボリートにあわせて

BRDA 2017 Kristian Keber 2015はバランス良く繊細で優しく☆5つ～だった✨ 2017はちょっと尖ってて苦味が目立つ...ρ(´･ω･｀)

スロヴェニア ブルダ 【2015】クリスチャン ケベル リポッラ ジャラ・フリウラーノ・マルヴァジア 繊細でバランスの良いワイン(´°▽°｀) 生産量3000本で既にsold out･･･ どこかに無いかなぁ･･･(๑´^`๑)