味わい |
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香り |
ワイン名 | Kaesler The Fave Grenache |
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生産地 | Australia > South Australia > Barossa Valley |
生産者 | |
品種 | Grenache (グルナッシュ) |
スタイル | Red Wine |
2023/09/16
(2021)
価格:3,000円 ~ 4,999円(ボトル / ショップ)
2021 ケーズラー ザ・フェイヴ グルナッシュ バロッサ・ヴァレー サウス・オーストラリア/オーストラリア 金曜日のワイン。 いつもの金曜日のように、仕事を終えた後、簡単な夕食をとってからテニス・スクールに行き、へとへとになって帰ってからの家族飲み。 酎ハイやハイボールを飲んだ後に、そういえば今日は「グルナッシュの日」だったことを思い出し、日付けが変わるギリギリのタイミングで飲み始めました。 明るいラズベリーピンクの外観で、見るからに薄旨系。 グルナッシュも、めっちゃ濃厚でタニックなものから、淡い見た目のエレガント系まで、いろいろなタイプがありますが、これは明らかにエレガント系と思われます。 グラスからは、よく熟したイチゴにさくらんぼ、甘酸っぱいラズベリーなど、たわわな赤果実がぎゅんッと香り、とてもチャーミングです。 赤い花の香りや、白檀のようなインセンス、シナモンやクローヴなど、穏やかなスパイスも効いていて、複雑さも十分です。 全体としては、出力がやや控えめなように感じますが、非常によく刺さる、鋭角なスパイクを含んだ香りで、とてもレベルの高いワインだとわかります。 口に含むと、瑞々しく純度の高い果実の旨みが素晴らしいですね♪ 想像していた通り、いや、それを軽々と超えた凄い水準のエレガントな味わい! タンニンはきめ細かく全体に馴染んだ感じで、私はほとんど渋さを感じませんでしたが、一緒にいただいていた娘氏は「渋みが強いね?」と、聞いてもいないのに、わざわざ話しかけてきましたので、人によって感じ方が変わるレベル、もしくはタイプなのかもしれません。 酸は、グルナッシュにしては十分だと思いますが、このワイン全体の旨みや果実味の総和に対しては、やや少なめ。 全体的に、とても素晴らしい出来栄えで、ピノ・ノワール、それもオーストラリアの素晴らしいピノ・ノワールによく似た味わいだと思いました。 ちなみに、私が思い出したのはヴィクトリア州マセドン・レンジスの怪物ワイン、カーリー・フラットのザ・カーリーですが、このグルナッシュは、そのくらい素晴らしいワインだと驚かされました。 エノテカの値付は、税込で4000円を切る価格ですが、これは破格に安いと思います。 HPで確認したところ、このワインは、単一畑「フェイヴ」産のぶどうによるキュヴェで、樹齢約90年を超えるグルナッシュを使用しているそうです。 なるほど、あの突き刺さるような芳香は、ヴィエイユ・ヴィーニュならではのものなのかもしれませんね。 このワインに合わせた音楽は、ジョン・コルトレーンの『マイ・フェイヴァリット・シングス/ My Favorite Things』(1961年)。 アルバムのタイトルチューンの同名曲は、名盤『バラード/ Ballads』(1962年)の1曲目、「セイ・イット/ Say It (Over And Over Again)」と並んで、私のお気に入り(Fave)です。 先日飲んだ、同じオーストラリアのピノ・ノワール、ジャイアント・ステップスは、ワイナリー名の由来がコルトレーンの同名アルバムに因んだものでしたが、そのことを思い出しながら、美しいソプラノ・サックスの音色に浸りました。 しかし、この時期(1950年代末〜1960年代初期)のモダンジャズは、ワインのお供に最高ですね‼︎
2023/10/14