KWV The Mentors Grenache Blanc
ケイ・ダブリュー・ヴィ ザ・メントーズ グルナッシュ・ブラン

2015 KWV　ザ・メントーズ　グルナッシュ・ブラン　パール　ウェスタン・ケープ/南アフリカ 木曜日のワイン。 雨のせいで少し気温が下がりましたが、湿度が高く、やはり喉が渇きます。 今日も白、南アのグルナッシュ・ブラン100%の白ワインをいただきます。 良作年のみつくられるという、KWVの最上級ライン「ザ・メントーズ」シリーズの1本で、メントーズは「師」とか「マスター」の意味だそうです。 2015年収穫のぶどうからつくられたワインですが、これが現行ヴィンテージとのこと。 グルナッシュ・ブランは、スペイン原産の品種。カタルーニャから南フランスのラングドック・ルーション、コート・デュ・ローヌあたりにかけて幅広く栽培されていますね。 フランスでは専らブレンド品種として重宝され、単独使用は見たことがありません。 スペインでは100%使用のものもあり、私も初めて意識したのはワイン会で、ブラインドで出されたスペイン産の単独使用のものでした。 ちなみに、その時は「カリフォルニア産のシャルドネ」と、かなり見当違いな回答をしました(大汗) 上記2カ国以外のワインを見るのは初めてで、しかも100％…これは、かなりレアなワインかも？ 南半球のワインらしく、クロージャはスクリューキャップ。 グラスは、ザルトのユニバーサルを選択しました。 外観は、明るく透明度の高いライトゴールド。トロっとした感じで、粘性というか張力が高そうな見た目です。 香りは、最初に少し還元のニュアンス。 続いて、オレンジやグレープフルーツの果汁、レモンピール、ザボンの白い綿のような柑橘系のアロマ。 金柑のコンポートやライムのような、少し金属的なミネラルのタッチもありますね。 柑橘類を徹底的に因数分解したような香りのプロファイルです。 次いで、パイナップルやパッションフルーツのようなトロピカルフルーツの中立ち。 微かに白い花やミントのようなハーブのニュアンス。 口に含むと、とても滑らかでまったりとした口あたり。厚みがあり飲みごたえがあります。 酸が低いように感じますが、不足しているわけではなく、全体にまだまだフレッシュな印象を受けます。 果実味は、とても凝縮された感じで、この高圧縮な質感が第一印象の「分厚さ」に繋がっているのでしょう。 シャープな苦みや強いミネラル感が味わいの複雑さを強調していて、やや飲み疲れしそうなキャラクターではありますが、このワイン、私は好きですね♡ 余韻は長く、痺れるようなタイプで、香りで感じた金属的なトーンが入りますが、この感じも私の嗜好に合っているように思いました。 普段、あまり飲むことのない「南ア」と「グルナッシュ・ブラン」という組み合わせなので、このワインの特徴が品種に由来するのか？テロワールの反映なのか？ このジャンルの経験値が低過ぎて、正直、判断がつきませんが、各々のポテンシャルやクォリティ、そしてワイナリーの実力はしかと承りました。 いや、これ結構好みかも⁉︎

南アフリカの比較的安いワインの中では大変素晴らしいワインだと思います