Juan Piñero Palo Cortado
ファン・ピニェロ パロ・コルタド

引き続きスペイン料理屋。 食後は昨日お勉強したシェリー。フィノタイプとオロロソタイプの真ん中と言われるパロ・コルタド。フィノの過程でフロールの付きが不十分な樽を熟成したものです。パロ・コルタドは「パロ・コルタド」を作ろうといって意図的に作るものではなく、あくまで過程の中で「そうなったもの」。テイスターが「これはパロ・コルタドである」といえばそうなってしまう世界なんだそうです。アルコール度は18.5と高めで辛口です。 オロロソより色は薄いマホガニー色。ヘーゼルナッツの香りはフィノのアモンティリャードに通じるものがありますが、同時にリッチなオロロソの風味も感じ、まさに真ん中という感じ。後味はまるでメープルシロップそのもの。ガトーショコラアイスクリーム添えといただくと、甘×甘の相乗効果で酔いどれヘブンリーに。 熟成に重きを置くスペインワインの世界。またまた思いがけず深淵な世界ではまりそうです。