味わい |
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香り |
ワイン名 | Hans Moser Gemischter Satz |
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生産地 | Austria |
生産者 | |
品種 | Grüner Veltliner (グリューナー・ヴェルトリーナー), Muscat Ottonel (ミュスカ・オットネル), Neuburger (ノイブルガー), Weissburgunder (ヴァイスブルグンダー), Welschriesling (ヴェルシュリースリング), Rivaner (リヴァーナー), Frühroter Veltliner (フリュアーローター・ヴェルトリーナー), Goldburger (ゴルトブルガー) |
スタイル | White Wine |
2015/01/04
(2013)
価格:1,990円(ボトル / ショップ)
なんだかいろんな味がするのにバランスがとれている。嗅ぐごと、飲むごとに違った様相を呈する。これが「複雑」なワインということか? キルンのソーセージの盛り合わせ・ジャガイモとベーコンのチーズ焼きのようなドイツ的料理から、ル・ビアンのキッシュ・ロレーヌ、柿安ダイニングの若鳥葱塩焼き、自作の焼きそばまでいろいろ試したが、どれも喧嘩せずに料理の欠点を補い、よさを引き立てるという万能ワインだった。 ゲミシュター・サッツとは複数のブドウ品種を同じ畑に混ぜて植えて、同時収穫、まとめて発酵させて造ったワインのこと。「畑の段階でのブレンド」ともとれるこのやり方は、時として独特の統一感や複雑味を持つ魅力的なワインを生み出す。かつてはドイツ・オーストリア圏で普及していたやり方だが、フィロキセラ禍後長らく忘れ去られてた。しかし、現在オーストリアの革新派が次々と採用したことで再評価の動きが活発化、国際的にも極めて注目度の高い栽培・醸造法の一つとなった。 このワインはオーストリアを代表するブドウ、グリューナー・フェルトリーナーを中心に、シャルドネやヴァイスブルグンダーなど名前の知られたものから、なんじゃそれ的な超マイナー品種まで10種類以上の品種が混植・混醸造で造られている。ウィーンより更に活性度の高い貝殻石灰が塩気のある硬質なミネラルを生み、残糖をほとんど残さない完全な辛口と相まり、非常にクリスピーな味わいとななる。青リンゴや柑橘系(レモン、ライム)、白桃、ヨモギ、白コショウなどの爽やかな風味かつ切れ味豊かな味わい。時間の経過とともに白い花、貝殻、塩などの複雑な香りも楽しめる。丸みのあるアタックから、すっきりとした伸びやかな酸味が口中を貫き、そのビビットな酸味の後にやってくるのは混植・混醸による実に多様な味わいの要素。余韻は果実のホロ苦みとミネラルと旨みが混然一体となる。さらに、時間の経過とともに酸が表舞台から身を潜め、どんどんアロマティック具合とボディのみずみずしさが増していき、三日にはビワ、モモのような不思議な香りに。食前酒や前菜、軽い料理、特に和食や魚介の塩焼きに抜群の相性・・・らしい。
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