Frédéric Cossard Julienas
フレデリック・コサール ジュリエナ

フレデリック・コサールのジュリエナ2014 インポーターさんの資料によると、コサールがボジョレーの新星、兄ダミアン・コクレ、弟ケヴィン・デコンブの兄弟と三人で手掛けたキュヴェとのこと。三人の名前はエチケットにも記載あり。ダミアンとケヴィンが畑のフォロー、収穫は三人のチームで、醸造は100%フレッドが行なっているそう。 樹齢72年のガメイをビオディナミで栽培、サンスフルでノンフィルター。 色はとても薄くて、まるでロゼのよう。 香りはコサールらしい梅紫蘇、チェリー。 飲んでみると、これまたコサールらしい爽やかな小梅、奥にはかつお出汁。ミネラルが豊富で透明感があり、サンスフルらしくとてもピュア。ビオの負の要素はあまり感じられない。 ガメイ特有の苺キャンディのようなニュアンスは一切なく、コサール節が前面に出ていてコサール好きにはたまらない佳品。 クリュボジョレーの中では地味なジュリエナということもあり、あまり期待せずに抜栓したが、なかなか美味しいぞ。

現オーナーのフレデリック・コサールは1987年から10年間ブルゴーニュワインのクルティエとして働き、1996年ドメーヌシャソルネイを立ち上げる。 2005年、新たにワイン醸造所を建設し、その翌年にネゴシアン・フレデリック・コサールをスタートし現在に至る。 半大陸性気候で、冬は寒く夏は暑いが、いわゆる「コート・ドール」と呼ばれる南北100kmに及ぶ丘陵地 帯が過酷な気候から身を守る。 土壌の性質、畑の向き、そして気候がそれぞれのクリュによって様々で、ミクロクリマとテロワールが複雑に絡み合う。 ビオビオ感。 薄めの色合い。 ベリー、煙の香り。

サンタムールと比べると華やかさに若干欠けるが、これはこれで非常に美味い