味わい |
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香り |
ワイン名 | Carobbio Vin Santo del Chianti Classico Occhio di Pernice |
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生産地 | Italy > Toscana |
生産者 | |
品種 | Sangiovese (サンジョヴェーゼ), Malvasia (マルヴァジーア), Trebbiano (トレッビアーノ) |
スタイル | White Wine |
2024/04/10
(2011)
価格:5,000円 ~ 6,999円(ボトル / ショップ)
2011 テヌータ・カロっビオ ヴィン・サント・デル・キャンティ・クラッシコ オッキオ・ディ・ペルニーチェ トスカーナ/イタリア(375ml) 日曜日のワイン。 先週、先々週は、花粉症による(?)鼻の不調がぶり返して、ほとんどワインを飲む気が起きない日々が続いていました。 それでも、その問題は私に限った話なので、家族がワインを飲みたいといえば、然るべきワインを抜栓しサーブすることになります。 このヴィン・サントも、そんなワインのひとつでした。 ヴィン・サント/ Vin Santoは、陰干しして糖度を高めたぶどうからつくられる、トスカーナの極甘口ワイン。 直訳すれば「聖なるワイン」ですが、その聖性の由来は、「神に捧げるためのワイン」だからなのか、それとも「神がつくりしワイン」故なのか? 個人的には凄く気になります(苦笑) 通常のヴィン・サントは、トレッビアーノやマルヴァジアといった白ぶどうからつくられますが、この「オッキオ・ディ・ペルニーチェ」は、黒ぶどうであるサンジョヴェーゼをメイン品種としてつくられるヴィン・サントを指す分類名だそうです。 このカロッビオのワインも、構成比は不明ですが、サンジョヴェーゼがメインで、補助品種としてトレッビアーノとマルヴァジアが使用されています。 オッキオ・ディ・ペルニーチェについて、少し調べてみましたが、正確な規定は、よくわかりませんでした。 調べた範囲では、大体10年以上経ったものが市場に出回っているようなので、10年前後の熟成が必要とされる呼称なのかもしれません…。 実は私、今回、初めていただきます(笑) 因みに、オッキオ/Occhioは「眼」、ペルニーチェ/Perniceは「山鶉(やまうずら)」の意味。そういえば、スイスにもウイユ・ド・ペルドリ/Oeil de Perdrixという、同じ意味を持つ、ピノ・ノワールからつくられるロゼがありますね! シャンパーニュには、同じ名前(ウイユ・ド・ペルドリ)の、こちらはピノ・ノワール100%の薄ピンクのブラン・ド・ノワールがあることも思い出しました。 こちらのワインは、赤みの強い琥珀色の外観です。 焼きリンゴ、ローストナッツやアーモンド、蜂蜜、キャラメル、微かにラズベリーの香りに蜜蝋のニュアンス。 味わいは極甘なのに、ほろ苦さや上品な渋み、ほんのりした塩味や強い酸の効きめもあり、とても複雑な大人の味わいです♪ 言葉にするのが難しく、少し奇妙な表現になりますが、私はこの味わいを「ドライな極甘口」と呼びたくなりました(?) 甘さに転ばず、辛さにも転ばず、酸いも甘いも噛み分けた、人情の機微まで含んでいる、深い深い味わいのようです(苦笑) 最近、家族で韓国ドラマを観るのが習慣になっていて、つい先日、『愛の不時着』の3周目が終わったところです。 最近、観はじめたのが、『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』という、人生の折り返し点を越えて戸惑うことばかりとなった、45歳のおじさん(韓国語でアジョシ)サラリーマンと、不幸な事情があって、社会の最底辺に沈み込んでいる21歳の女性派遣社員を主人公にした、めちゃくちゃ重めのストーリーなんですが、これがまさにこのワインの味わいのような、救済と再生をテーマにしたコクのある人間ドラマなんです。 ワインのレビューで韓ドラのストーリーを紹介してもしょうがないので程々にしておきますが、物語が持っている「神話性」も、聖なるワインと相性が良さそうです…。 このヴィン・サントが「アジョシの味わい」だ、なんて言うと、気は確かか?と返されそうですが、大人の味わいみたいな無難な表現より、よほど正鵠を射ているように思います。 韓ドラ好きで甘口ワインも大好きな方に、是非試してみていただきたいペアリングです‼︎