Arras Rosé 2008
アラス ロゼ

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Arras Rosé 2008(アラス ロゼ)
味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り

    基本情報

    ワイン名Arras Rosé 2008
    生産地Australia > Tasmania
    生産者
    品種Chardonnay (シャルドネ), Pinot Noir (ピノ・ノワール)
    スタイルSparkling Wine(Rose)

    口コミ1

    • 2.5

      2024/07/10

      (2008)

      価格:10,000円 ~ 29,999円(ボトル / ショップ)

      2008 ハウス・オブ・アラス ヴィンテージ・ロゼ パイパース・リヴァー タスマニア/オーストラリア 月曜日のワイン。 鰹の刺身、ホタテの生姜焼き、鰆の西京漬焼きという魚介中心の晩ごはんに合わせて、タスマニアの「ロゼ」泡を開けました。 ロゼがカッコ付きなのは…これ、本当にロゼでOKですかね? という見た目のせいです(苦笑) ハウス・オブ・アラスはタスマニアの、とても熟成に拘りのあるスパークリングワインの生産者さんです。 最初にいただいた「レイト・ディスゴージド」という泡は、瓶内二次発酵のための糖と酵母を混ぜたリキュールを加えての瓶詰め、ティラージュをしてから最低でも10年はその状態を保つというワインでした。 このヴィンテージ・ロゼは、バックラベルによれば最低7年のティラージュを経たワインと書かれていますが、こちらの2008年に関しては、何と12年間(!)である旨、ボトルネックに近いエンブレムに記載されています(@_@) ボトルまわりには、デゴルジュマンのタイミングなどの細かい情報はありませんが、バックラベルの縁に小さく印字された「00237」という数字が、ラベルが貼られた時期、つまり出荷のタイミングを示しているのではないか?と思われます。 ちなみに、ネット情報によれば、品種構成はシャルドネ68%、ピノ・ノワール32%。ドサージュは5.2g/lとのこと。 まあ、そんな諸々は後でチェックしてわかった情報ですから、抜栓時には、知識ほぼゼロの状態で「ロゼ」泡ボトルからワインをグラスに注ぎます。 あら不思議⁉︎ ロゼなのにロゼじゃな〜い‼︎ 見た目は、クリアなベージュというか、淡い小麦色でキメの細かい泡立ち。持続性はそこそこあるようですが、強くはありません。 赤い色素が経年により消滅、もしくは分解されてしまったのでしょうか? 香りは、最初はフレッシュな柑橘系とりんごのコンビネーション。次いで、黄桃やネクタリンなどのストーンフルーツ、ミント系のフレッシュハーブ、バターや生クリームなど乳製品系が加わり、ほんの微かではありますが、オレンジピールのような柑橘系ドライフルーツも参入します。 こうして書き連ねると複雑な構成ですが、全体の印象としては熟成感はほとんどなくて、若くシンプル!2008年というヴィンテージにしては、びっくりするほどフレッシュな状態が継続します。 口に含むと、泡のあたりは繊細で柔らかく、長い熟成を経たワインであることが理解できますが、味わいそのものはフレッシュな果実味とヴィヴィッドな酸に支えられた若々しいもので、経年とのギャップに3度目の驚きが!(苦笑) ここまでのレビューでは、失望したり、貶しているように読めるかもしれませんが、ワインそのもののクォリティは間違いなく高いレベルにあり、濃くて強い味の魚介の晩ごはんにも問題なく調和します。 ただ、私が飲みたかったのは、白泡ではなくロゼ泡! ああ、「ロゼ」はどこに消えてしまったのだろう…そんな嘆きを抱きつつも、ワインが進みます(苦笑) ところがですよ、2時間ほど経ち、飲み終わりに近づいた辺りから、突如、ワイルドストロベリーやラズベリー、レッドチェリーといった、鮮やかな甘酸っぱい赤果実の風味が溢れはじめ、濃厚なバタービスケットの甘い余韻も漂いはじめます♪ 何だ、こりゃ? 本日4度目の嬉しい驚きを感じた頃、ちょうどボトルが空になって、先程までとは異なる嘆きを味わうことになりました…トホホ。 最初は、私の未熟な視覚や嗅覚、そして味覚では上手く捉えることができず、完全に誤解していました。このワインは間違いなく、素晴らしいスパークリング・ロゼです! あまりに恥ずかしがり屋さん(?)なため、そして己の未熟さ故、なかなか理解が追いつきませんでした。 ワインの世界は、本当に広く深く果てしがないですね‼︎ 今回も良い勉強になりました✨

      アラス ロゼ(2008)