Araujo Estate Wines Altagracia Red 2010
アローホ アルタグラシア

気軽に友人と頂いた週末のルージュは、アルタグラシア・ナパ・ヴァレー2010年。今はなきアローホのセカンド・レッド・ブレンドになります。 カベルネ・ソーヴィニヨン主体で、プティ・ヴェルド、カベルネ・フランが加わり、栽培はビオディナミです。 濃い目のヘルシーで美しいガーネット(今回は撮る前に飲んでしまい写真無しです。) カシスやブルーベリーにミンティなオーク。バイオレットなどフローラルなアロマがとても綺麗です。 マイルドでラウンド、果実やタンニンがとても綺麗に液化して、少しミルキー・シルキーなテクスチャー。口の中に広がるミディアムな余韻とのバランスも美しく、セカンドながらもファーストのキャラクターを上手く継承していました。 ラスト・ボトルだったアルタグラシア2010年、素晴らしい熟成具合でした。

TGIFは、今は無きアローホ・エステートのセカンド・ワインでボルドー・ブレンド、アルタグラシア・ナパ・ヴァレー2010年を頂きました。アローホは90年台初頭にフェルプスからアイズリー・ヴァインヤードを買い取り、カリフォルニア屈指のカルトワインの作り手でしたが、惜しくも2013年にフランソワ・ピノー氏に売却してしまいました。 品の良い濃いガーネット。カリフォルニアらしい力強い黒果実のアロマ、クレーム・ド・カシス、ダーク・アメリカン・チェリー・ジャムに綺麗なフレンチ・バニラ・オークが纏います。凝縮感のあるフル・ボディから後味に香るコーヒーやシガー・スパイス。十分に空気を吸わせてあげて、肩の力を抜いて上げると素晴らしいバランスに満ち溢れ、ダーク・ショコラが香る長い余韻の彼方へと。セカンドとは言え、大変良く出来たボルドー・ブレンドで、今後のミッド・タームでの熟成も楽しみな面持ちでした。 ピノー氏は素晴らしいサイトを手中に収めましたが、名前をアイズリー・ヴァインヤードと変更して、同じ様なエチケットで、同じワインを作るのではなく、新しいワイナリーらしい別のワインを作って頂きたいと思います。この頃のワインのブランド化には少々思うところが多いです。