『No.273 思いの外高いポテンシャル』 土曜日。祝日…よって休み。家族であちこち出かけた。クリスマス前の、この浮き足立った雰囲気はわりと好きだったりする。 そんな今夜の夕飯は… ・クリスマス・バケットサンド ・ミネストローネ ・アボカドとツナのグリル 家族で贔屓にしているパン屋がクリスマスバケットサンドを予約販売ってことで、あわてて購入。完全にクリスマス商戦に踊らされているわけだけど…まぁせっかくだし。そしてミネストローネ。自宅にある野菜の一掃セールといわんばかりの詰め込みよう。キャベツ、にんじん、玉ねぎに豆類、後はソーセージ。そしてアボカドとツナをオーブンで。簡単ながらも満足度高め...我が家的には。そして今夜のメニューに合わせるのは、岡山のドメーヌ・テッタのマスカットベリーＡ2015年。ドメーヌ・テッタも久しぶりだけど、何よりマスカットベリーＡがご無沙汰気味。比較的軽めのボディそうなので、今夜のメニューには合うんじゃなかろうか…なんて思いつつスクリューキャップをキュルキュル。 グラスに注ぐと、きれいで透けて見えそうな赤。そして香りの方をクンクンと…まず感じるベリー的でレーズンチックな香り。軽やかで元気なというよりは少し落ち着いた香り。そして一口...おお、思っていたより幾分落ち着いた大人な味わい！ 果実味こそ感じるが、酸味は強くなく、滋味深い果実由来の味わいと出汁っぽい旨味を感じるなあ。ボディ自体は軽快であるのに、味わいに落ち着きを感じさせる辺りが秀逸。だからか本日のバケットサンドには抜群の相性。特にスモークチキンとの相性はたまらんもんがある。 ドメーヌ・テッタ。これで二種類目だけど、このポテンシャルの高さには脅威すら感じてしまうわけで。

カリヤカ・ズノリ