Carmine 2009 D.O.Jumilla Bodegas Pedro Luis Martines カルミネ 2009 D.O.フミーリャ ボデガス・ペドロ・ルイス・マルティネス 3杯目 at Barteca Solomina(三宮) カロン・セギュールでソーヴィニヨン・ブランとピノノワールを飲んだのでここでは重めをオーダー。モナストレルってけっこうクセがあるイメージなんだけどこれはわりとクセが抑えめで飲みやすく美味しい。スぺインもいい！ ----------------------------------------------- 生産者 ボデガス　ペドロ　ルイス　マルティネス ヴィンテージ 2009 種類 赤ワイン タイプ フルボディ 国 スペイン 産地 フミーリャ 原産地呼称等 Jumilla アルコール度数 14.0度 品種 モナストレル100% フレンチオーク新樽90％で12ケ月の熟成。筋肉質な味わい。 総面積20haの石灰質土壌の畑より収穫されたブドウより造られる。平均樹齢40年。ステンレスタンクにて 20日間のマセラシオンの後、300Lのフレンチオーク（新樽90%）にて12ヶ月熟成の後6ヶ月の瓶熟。 旨みを損なわせないためにフィルタリングは軽めに行う。年間生産本数10,000本。 〜テイスティングコメント〜 ブラックベリーにスミレ・黒胡椒のニュアンス。樽のバニラ香も加わり筋肉質なタンニンが力強いワイルド＆フルボディな仕上がり。 パーカーポイント 89+Points(2009VT)--Robet Parker, Jr., The Wine Advocate ----------------------------------- ◆D.O.Jumilla◆ フミーリャを語るときに欠かす事が出来ないのが「モナストレル」というブドウ品種の存在です。 フランスでは「ムールヴェードル」、 ニューワールドでは「マタロ」と呼ばれる品種で、濃い色の液体、鉄っぽさや、蚊取り線香を想わせる薬草のような独特の風味のある、アルコールをたっぷりと蓄えた、逞しいワインになるブドウ。 この「モナストレル」の栽培に最も適していると評されているのが、D.O.フミーリャなのです。 その他に、テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが認定された品種であるとの事。 しばしば目や耳にする『モナストレルを50％以上使用しなければD.O.フミーリャを名乗ってはイカンッ！』というのは、都市伝説的なもののようです。 ------------------------------------------ モナストレルを100％使用したフルボディ。 グラスから放たれる香りはとても強くて濃厚。スミレのようなやわらかな花の香りとカシスやプルーンを想わせる濃縮したかのような果実の香り。樽熟成からのビターチョコレートや、さらに、土やインク、鉄っぽさ。さらにさらに、モナストレルの鍵となる、蚊取り線香の香りもほのかに。 個人的に、モナストレル（ムールヴェードル）＝蚊取り線香のような香り、というのが定着しつつあって、果実の香りの後ろから湧き出てくる土やインクの中に潜む乾燥したハーブというか薬草のようなニュアンスが絶妙な香りのアクセントになっているものが多いように感じているんです。 やわらかく、温かみのある口当たり。ややトロみを感じる滑らかな舌触り。 凝縮感のある果実味からの力強い旨みに寄り添うような綺麗な酸味が飲み口を伸びやかに。 口の中に広がるのは、ダークチェリーのような酸味と甘みのメリハリが際立った、バランスのよさがとても心地よい、甘酸っぱい味わい。 渋味成分もたっぷり。燻製のような風味があって香ばしく、微かに甘く、しっとりとして滑らか。 飲み込んだ後には果実感は少し軽やかに。さくらんぼのジャムのようなやわらかな甘酸っぱさと、コーヒーのようなほろ苦みを残す、果てしなく続く、上質の長い余韻。 アルコール分14％。さらに強いアルコールに負けない果実味の大きなボリュームも充分に。 エキスを積み上げたような雰囲気があって、広がるというよりど～んと立ち上がってるみたいな味わいのフルボディ。なので、重みもあってコッテリ。だけど、それをどんより、しつこく、しんどくさせない 新鮮な赤い果実を想わせる爽やかさと香ばしい風味も。歯切れの良さとボリュームの大きな味わいがピッタリと噛み合った感のある、スムーズだけど飲み応え充分。リッチな香味が魅力的なワインです。ぜひっ♪

かわぱん