『No.630 噴きでなければ、もっとよかったのに』 土曜日。実家に。妻は母とおはぎを作り、娘は父と遊んでて、僕はのんびり付近を散策したり、もらった米を脱穀したり...と有意義な休日を過ごした次第。 そして、畑で取れた玉ねぎやレタス、大根や色々な惣菜やおはぎを持たせてくれた。ありがたやありがたや。 そんな今夜の夕飯は... ・エビフライと豚カツ ・コロッケ ・煮しめ ・砂肝とキノコのアヒージョ ・いなり寿司 そして今夜は、もう我が家の年中行事のひとつになりつつある、春のお彼岸と言えば...のヒトミワイナリーの春待ちにごりワイン2019年をお供に。昨年は夏リリースだったのだが、今年は無事に春前のリリースと相なってよかったよかった。 ちなみにセパージュの方は... ・シャルドネ→75% ・ナイアガラ→20% ・デラウェア→5% といった具合。さぁ、きっちり冷やして、慎重に抜栓...あ、じわじわ噴いてるわ...腹立つわぁ。もうね、噴き出るワインってのがすでに僕の中では失格なわけで。まぁどうにか落ち着いたところでグラスに注ぐ。 ちょっと不満気ではあるが、気を取り直して香りの方から...当たり前ながら葡萄の香りがふんわりと漂ってくる。そして一口...香り通りの葡萄の豊かな味わいがしっかり伝わってくる。月並みな言葉かもだけど、葡萄を口一杯に含んだようなフレッシュな味わい。甘さはほぼなく、ドライな味わい。酸味はアクセント的、後味にほろ苦さ。 美味しいな。このフレッシュさはたまらないな。エビフライやコロッケとは言わずもがなな好相性具合！そして何より母の煮しめと合うんだよなぁ...これが。じゅわーっと味が染みた厚揚げやジャガイモ、にんじん。春待ちにごりを飲み、煮しめを食べる...幸せだなぁ。 うん、確かに美味しいと素直に思える味わい。ただ今年は噴き出した...これはどうにも我慢できない。味わいだけなら星4つ。でも噴き出したので、今年は星3つで。 来年も噴き出したらもう飲まないと思う。 ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ