コルクはスパイシーなウッドの香り。 なんとなくオレンジにも黄緑がかっても見える、みごとな金色の液体。抜栓直後は、柑橘と灰の香りだけだが、既にドッシリした感じ。徐々に甘く香りが開くと、それはまるで香水。 落ち着いた酸味と、後に苦味が残り、長い余韻がある。グレープフルーツ、皮付きのリンゴ等、果物を食べた感じ。これが最初の一口の感想だ。 不純物のない水の様な口当たり。花を飾った色とりどりのフルーツの盛り合わせフレーバーは、ゴージャスでアーティスティック。それは成金ではなく、格式のある確かさだ。先述のフレーバーの他に、ナッツ、カスタード、カラメルもある。これだけ複雑でも、濃くない。 50分後には、完全にこのワインの美しい世界に飲み込まれていた。白ワインの長所を全部持って纏まっている。

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