しっかりとシャルドネ。と言うだけでは何の説明にもなっていないのだが、そう言いたくなる。 いくらシャルドネがカメレオン品種だと言ったって、これはないよなと思わせられるシャルドネが多い日本において、非常に真っ当なシャルドネだからだ。 九州という、暑さや降水量の多さというハンデを抱えた環境で、それに対してのしっかりとした対策を施しているとしか思えない。そして恐らく毎年レベルアップしているのだろう、そんな雰囲気がこのワインにはある。 シャルドネの白ワインには多様なスタイルがあるが、このワインはアメリカの冷涼産地のものに通ずる仕上がりを感じる。豊かな酸やキリリとしたミネラルがそう思わせるのだろう。そして日照を十分に受け、完熟した果実を感じるからだろう。 人間の嗅覚は主観的な受容器だからか、アロマは非常に控えめ。けれどアルコール臭的なオフフレーバーを感じない。恐らくは控えめに感じてはいるがしっかりとアロマがあるゆえにアルコール臭を感じないのだろうと思う。要するによく出来ているということだ。 樽の効かせ方も適切で程よい。グラスは写真のオークドシャルドネのタイプの方がこのワインの良さは出る。 しかし安っぽいエチケット、ブランド感を感じないワインの名称等が醸し出す雰囲気から、カジュアルな扱われ方をする事が多いだろうと想像してしまう。 きちんと扱えばシャトーモンテレーナやドルーアンオレゴンアーサーのような雰囲気を楽しめる、素晴らしく使い勝手の良さ気なワインなのだが。

m.shingo

2日目の落ち方はやや急だった。 1日目に一気に飲むワインか。

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