『No.593 牛肉をわさび醤油で食べるなら』 日曜日。今日は妻と娘が妻の実家に帰ったため、今夜は一人で夕飯。うーむ、なんだか寂しいなぁ...なんて思いつつも、心のどこかでは、フフフ...なーに食べよかなぁ...なんて考えたり。 家族と食事ができないという寂しさがあるのは事実。でも好き勝手できるという喜びがあるのも事実。男とは実に身勝手な生き物なのかねぇ。 そんな今夜の夕飯は... ・ステーキフリット(わさび醤油で) ・味噌汁 お歳暮でもらった、サシ入りまくりの牛ステーキ肉を食べていいかちゃんと確認してからのステーキ！今回はシンプルにわさび醤油でいただこうかと。 こうなると意外にどんなワインに合わせればいいのか、結構悩むもの。あんまり重厚なタイプも飲み疲れそうだし...ってかそんなもの我が家にはないし。そんな中選んだのは、イタリアのコルヴァ・ジャッラのロッソ・デッレ・グロッレ2015年をお供に。 サンジョヴェーゼ100%の一本。同じコルヴァ・ジャッラのロッソよりも成熟の浅いそうで。抜栓し、グラスに注ぐと濃いめのルビー色。さてさて香りの方は...おぉ、なんだか健康的な明るい果実の香りがふわーっと感じられる。ベリー系やレーズンのような。そして少しスパイスのニュアンスも。華やかな花のアロマも感じたり。 そして一口...はぁ、気持ちの良い果実味とチャーミングさすら感じさせる酸味。ボディはミディアムタイプながらも、意外にしっかりした骨格からか、飲み応えある飲み心地。なかなかいいなぁこれ。 今夜のようなわさび醤油で食べる牛ステーキとは良い相性。口中の牛の脂もきれいに洗い流してくれる。そしてまた次の肉を...と求めてしまう感じ。あっさりめの味わいの牛肉にはこのワインは正解かも。あとはベタながらもイタリアンにも合うんだろうなぁ。 コルヴァ・ジャッラって、他に何本か飲んだことあるのだが、決して華やかでもないし、かといってエキセントリックな感じでもない、わりあい実直な味わいの作り手さんだけど、僕はわりと好きだなぁ。こういう手堅さって僕的には大切な要素のような気がするわけで。 まだまだ伸びしろたっぷりな感じの作り手さん、これからも追いかけていきたいなぁ。 ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ