ラ・スピネッタの、バルバレスコ・ヴィニェート・ボルディーニ、2016vt.です。 スピネッタは、2004年にオーガニックで育てられていた畑、ボルディーニを取得。樹齢40～45年のネッビオーロで造られた、エレガントなバルバレスコ。 厳しいグリーンハーヴェストは、通常のバルバレスコの１／３以下まで収量を減らして、ワインの質を高めることに貢献しているらしい。 スピネッタお得意のロータリーファーメンテーションで7～8日のアルコール発酵後、ミディアムトーストのフレンチオーク樽（新樽50％、2度目の樽50％）でMLF。その後20～22か月熟成、濾過清澄作業は行わず、ボトリングして24か月瓶内熟成。DOCGの規定よりずっと長い。 明るいルビーの色調。 チェリー、ラズベリーの赤い果実のふくよかで上品な香り。 フローラル、スパイシーで複雑な香り。適度なバランスとボリューム。 フレッシュな果実味を感じるエントリー、微かな甘みときめの細かい酸味が、なかなか絶妙。まだまだしっかりとしたタンニンもあるが、私は嫌いではない。口をすぼめたくなるような収斂性が、むしろ心地よい。これらの一体感が、長い余韻を生み出す。いやいや、美味しかったです。

okok530