Michele Chiarlo Countacc写真(ワイン) by Noah

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REVIEWS

ワインMichele Chiarlo Countacc(2012)
評価

3.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
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詳細
シチュエーション
飲んだ日2019-08-30
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価格帯
価格
インポーター

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Noah

ピエモンテを代表する生産者のひとりとして知られる、ミケーレ・キアルロ社。創業者のミケーレ・キアルロは5世代にわたるブドウ栽培農家に生まれ、1956年にカラマンドラーナの地で小さなワイナリーとして醸造をスタート。地元で日常ワイン用品種として栽培されていたバルベーラの品種を世界的レベルまで昇華させ一躍その名を広めると、徐々に畑の規模を拡大し、比類なき繊細さと複雑さを兼ね持つバローロを産出するチェレクイオの畑、歴史的に最も有名な畑と呼べるカンヌビ、ブルナーテなどのクリュを購入。今では輝かしい受賞歴を重ね、イタリアの主要18社からなるグランディ・マルキ協会にも所属するなど、世界各国で確固たる評価を獲得しているワイナリー。 だそうです。 香りは思っていたより素直な印象。 もっと複雑かと思いきや、カシスや黒葡萄を噛み潰したような芳香に始まり、独特の甘さを醸すレーズンや、バランタイン12年のような柔らかいウイスキーを芯に、すーっと伸びていくような香りです。 決して引っ掛かりのないその香りには温かな親しみやすさがあって、例えるなら蜂蜜のような、白黄色の小さな花畑のような、ともかくいつまでも嗅いでいたい良さがあります。 味わいは、正直僕の語彙力では3割も表現出来ないと思います。笑 カシス系、黒葡萄系の瑞々しくも円やかな果実味が十分に味わえるのですが、そこにはもっと複雑な色々が備わっているように感じます。 例えるならフレンチのランチプレートですね。 メイン以外にもなんやかんやが少しずつ添えられていて、それを含めてひとつの料理としているように、真ん中にはカシスや黒葡萄が確かに存在しているのですが、それを活かす幾つかの何かがあって、それを抜いてしまってはチリの安旨ワインのようなのっぺりとした感じになってしまうというか……あれはあれで美味しいんですけれどね。 平たく言うと複雑なんです。 値段の割にとてもエレガントなワインで、さすがミケーレ・キアルロ!と唸るほかありません。 また、バローロの美味しさを改めて感じさせてくれるワインでもありますね。 シチュはそうですね……。 少し値の張る昔ながらのホテル。ボロくもなく、かと言って、全てが最新式というわけでもない。言うなれば“伝統”を、ただコツコツと歴史を積み上げてきた風情あるホテル。そのベッドルームから白いレースカーテンをくぐり、白い石材を用いたバルコニーで紋様の複雑な白い三脚丸椅子に腰を掛け、そこから町を眺める。見下ろす、というよりは、見渡す、といった具合の傾斜で、沈み切った陽を合図に深い色へと衣替えをする空の下、ぽつぽつと、小さな暖色系の灯りがついてゆく。そうして一日の終わりが始まる穏やかな余韻の中、このワインを片手に今日のささやかな幸せに頬を緩める……と。 書いていてめちゃくちゃ恥ずかしいですが、シュパパパパパと巡ったイメージがこれでした。恥ずかしい。 この歳になると、大人になりたい自分と、大人になれない不安と、色々なことを考えますね。 自信と傲慢、謙虚と臆病、勇敢と無鉄砲、無駄と犠牲、怠惰と休息、後悔と反省、色々と履き違えないように、間違えずに生きていたいもんです。 蛇足が過ぎてすみません。読んでいただき、ありがとうございました。

Noah

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