我が家がこよなく愛する、チリのカルメネール。 長くメルロと間違われていただけあり、味わいはメルロのそれに似ています。カルメネールの名前の由来でもあるガーネットの濃い紅色、ブラックベリー、牡丹、樽香、コーヒーを感じる香り、丸みのある優しいタンニン。 時々14%を超えるアルコールのものも見かけますが、これは熟度を抑えているのでしょうかね。やや酸味・果実味が残り、アルコール13%とエレガントで飲みやすい造り。 あるワインの会で、「自分をぶどう品種に喩えたら？」という質問があり、皆さんがボルドーやブルゴーニュ品種を言う中、私は迷わずカルメネールと言いました。 決して世の中で目立つ訳ではなく、お財布にも優しい庶民に身近なワイン。でも色合いも味わいも、濃くて優しい。何より本当はフランス輸入の立派なボルドー品種。由緒ある出自に誇りを持ちたい。 我が家はハンバーグにトマトソースを合わせました。カルメネールはステーキというよりハンバーグだ、個人的には思います。

ぷろせっこ