Like!:89
2.5
バルベーラ祭り!:その105 1997 プルノット バルベーラ・ダスティ コスタミオーレ ピエモンテ/イタリア 月曜日の夜、抜栓したワインです。 ストロベリームーンという、特別な満月の夜に、ちょっと古いバルベーラを開けてみたくなりました٩( ᐛ )و コスタミオーレは畑名ですが、現行ヴィンテージではニッツァDOCGに移行してしまいましたので、バルベーラ・ダスティのコスタミオーレはある意味「幻」のワインです(爆) 外観は、微かにオレンジのトーンが入っていますが、透明度の高い淡いガーネット。 ぱっと見は22年前のワインには見えないですね。 この直前に2003年のネッビオーロをいただいたばかりですが、比較するとこちらの方がかなり若く見えます∑(゚Д゚) 香りは、まず黒系の果実の熟成香に加えて、鉄錆のような酸化したメタル香∑(゚Д゚) もちろん不快な香りではなく、ミネラル香の範疇に入ります(多分…)。 私がよくバルベーラに感じるカブト虫の翅の香り=柔らかい金属香(笑) のバリエーションのひとつ、という感じです。 次いで、微かなスミレの花の香り。そしてヴァニラ、クローブや八角のようなスパイス香、レザー、エスプレッソ、シガーといった熟成によるブーケか続きます。 ひとつひとつの香りの主張はやや弱めですが、ひとつにまとまって密度感のあるソリッドな香りになっています。 口に含むと、なめらかで充実感のある濃醇な黒系の果実味。甘みと酸味のメリハリも効いていて石灰的な涼しげなミネラル感もあり、イキイキとした彫りの深い造形です。 深みと伸びのある酸に導かれる余韻は上質で長く続き、口角がキュッと上がるような心地の良いフィニッシュ。 若いですね! 古酒というカテゴリーに分類される経年ですが、まったくそれを感じさせません。 弾力のあるボディと柔らかな肉付き、硬度と強度を感じる堅牢な骨組み…このワインは、いまがまさに飲み頃ですね♪ さて、満月の夜に聴きたくなるのはウードというギターの先祖のような、琵琶にも似たアラブ文化圏の伝統的な弦楽器。 チュニジア出身のウード奏者、アヌール・ブラヒムが1998年にリリースした『シマール』を合わせてみました。 ブラヒムのウードとサックス(ジョン・サーマン)、ベース(デイヴ・ホランド)という、ECMレーベルならではのトリオ編成ですが、実に豊かな音を響かせてくれます。 アラブ音楽とジャズが月の光で溶かされて融合しているような、神秘的な錬金術の趣き♫ そういえば、このアルバムとワインのリリースは、ほぼ同時期ですね⁉︎ 熟成期間が似かよったもの同士の、強い親和性を感じます。 1年に一度の特別な満月の夜、思いがけない出会いの妙を楽しませてもらいました(๑˃̵ᴗ˂̵)
iri2618 STOP WARS
凄いバルベーラ飲まれてますね!これは確かに幻… カブトムシの翅の香り、分かる気がしますがとても面白い表現ですね、流石でございます。
mattz
mattzさん 20年以上前のバルベーラですが、まだまだ若々しいワインですよ! 大阪のにしのさんのお店に、まだ10本以上在庫がありますから、全然幻ではありませんね(汗) 気が向いたら、是非是非!
Vinica アプリ 無料ワインを探す・記録・SNS
使い方・機能紹介を見る
バルベーラ祭り!:その105 1997 プルノット バルベーラ・ダスティ コスタミオーレ ピエモンテ/イタリア 月曜日の夜、抜栓したワインです。 ストロベリームーンという、特別な満月の夜に、ちょっと古いバルベーラを開けてみたくなりました٩( ᐛ )و コスタミオーレは畑名ですが、現行ヴィンテージではニッツァDOCGに移行してしまいましたので、バルベーラ・ダスティのコスタミオーレはある意味「幻」のワインです(爆) 外観は、微かにオレンジのトーンが入っていますが、透明度の高い淡いガーネット。 ぱっと見は22年前のワインには見えないですね。 この直前に2003年のネッビオーロをいただいたばかりですが、比較するとこちらの方がかなり若く見えます∑(゚Д゚) 香りは、まず黒系の果実の熟成香に加えて、鉄錆のような酸化したメタル香∑(゚Д゚) もちろん不快な香りではなく、ミネラル香の範疇に入ります(多分…)。 私がよくバルベーラに感じるカブト虫の翅の香り=柔らかい金属香(笑) のバリエーションのひとつ、という感じです。 次いで、微かなスミレの花の香り。そしてヴァニラ、クローブや八角のようなスパイス香、レザー、エスプレッソ、シガーといった熟成によるブーケか続きます。 ひとつひとつの香りの主張はやや弱めですが、ひとつにまとまって密度感のあるソリッドな香りになっています。 口に含むと、なめらかで充実感のある濃醇な黒系の果実味。甘みと酸味のメリハリも効いていて石灰的な涼しげなミネラル感もあり、イキイキとした彫りの深い造形です。 深みと伸びのある酸に導かれる余韻は上質で長く続き、口角がキュッと上がるような心地の良いフィニッシュ。 若いですね! 古酒というカテゴリーに分類される経年ですが、まったくそれを感じさせません。 弾力のあるボディと柔らかな肉付き、硬度と強度を感じる堅牢な骨組み…このワインは、いまがまさに飲み頃ですね♪ さて、満月の夜に聴きたくなるのはウードというギターの先祖のような、琵琶にも似たアラブ文化圏の伝統的な弦楽器。 チュニジア出身のウード奏者、アヌール・ブラヒムが1998年にリリースした『シマール』を合わせてみました。 ブラヒムのウードとサックス(ジョン・サーマン)、ベース(デイヴ・ホランド)という、ECMレーベルならではのトリオ編成ですが、実に豊かな音を響かせてくれます。 アラブ音楽とジャズが月の光で溶かされて融合しているような、神秘的な錬金術の趣き♫ そういえば、このアルバムとワインのリリースは、ほぼ同時期ですね⁉︎ 熟成期間が似かよったもの同士の、強い親和性を感じます。 1年に一度の特別な満月の夜、思いがけない出会いの妙を楽しませてもらいました(๑˃̵ᴗ˂̵)
iri2618 STOP WARS