NV（2016） ファネッティ サンタニェーゼ・ビアンコ トスカーナ/イタリア デカメロンワイン・その6 14世期中頃の黒死病（ペスト）が猖獗を極めたフィレンツェを舞台に書かれた「デカメロン（十日物語）」を読んでいます。 物語はまだ3日目をウロウロしていますが、ワインは第6の使徒襲来（スミマセン、さっきまでエヴァンゲリオンを観ていたもので…汗） トスカーナワインを飲み続ける「デカメロンワイン」シリーズが続いていますが、デカメロンは十日物語ということですから10本続けることにいたしましょう♪ 某温泉から帰宅していただいているのは、ファネッティのサンタニェーゼ・ビアンコ 。 もう何度も飲んでいるワインでvinicaには2回レビューを上げています。 私が考える、いちばんトスカーナらしいクラシックな白ワインですが、その味わいは、最新の自然派ワインと何故かよく似ています。 醸造関係のデータを漁っていたら、とてもコンパクトに説明しているテキストを見つけたので、以下に貼り付けておきます。 「樹齢 30～40 年のトレッビアーノ トスカーノ、マルヴァージア ビアンカを。約１日のマセレーション後、野生酵母で醗酵し、圧搾後大型のセメントタンクにて醗酵、途中オリ引きを行いそのまま12か月のゆっくりと熟成させます」 50年以上やり方を変えず踏襲し続けている伝統的な方法だそうです。 私は、味わいの記憶からこのシリーズには絶対に外せないワインだと思いましたが、製法的にもデカメロンに相応しいワインだと思いますね♪ ワインは、とてもグリッター感のある黄金色。透明感、光沢ともに素晴らしく、うっとりするようなリキッドゴールド。 グラスからは、古い木の香り！　漆の食器やワックスがけした家具や無垢の木のフローリングみたいな木質系の香りですね。 黄色い花や蜂蜜、ビーワックス、オレンジピールに香ばしいナッツ、微かに梅や紫蘇の香りまで∑(ﾟДﾟ) 口に含むと、円やかで厚みのあるボディ。果実の旨みは極めて強いですが、ピリピリするようなスパイシーさを含んだ極辛口。 豊かな酸、ローストナッツのような香ばしさ、しっかりしたタンニンがあり、これは飲み飽きしない味わい。 舌全体及び口中全体に純粋な旨みのみが残る余韻は優雅の極み！ジワーっと続いて、最後の最後は淡雪のように上品に消えます。 鉱物のようなミネラル感も味わいに深みを加えていて、熟成した極上のブルゴーニュの白ワインのようでもありますね。 セラー温度から始めて、後は冷やさずひたすら室温キープがオススメです。3時間経過ぐらいから、目の前、口の中にあるワインの正体がさっぱり分からなくなりますよ(*_*) これで税込1800円ちょっとなんて…作り手さんは何を考えているのでしょう(爆)

iri2618 STOP WARS

最後のくだりで爆笑しました（笑）私もこのワインへの印象はとてもGOODでした。上質のナチュールの持っている要素の多くを兼ね備えていて、全くこのプライスはクレイジーです(^^)

masa44

masa44さん　ですよねえ！　本当にクレージーというしかない値付けだと思います。抜栓直後や低温だと理解しにくいかもしれませんが、3〜4時間経ってからの香りや味わいの開きぶりは凄まじいと、改めて感動しました。前に飲んでた時は一級レベルのム○ソーみたいだと思いましたが、今回はコ○トン・シャ○○マーニュみたいだと思いました(笑)

iri2618 STOP WARS

こちら、美味しかった印象です〜✨ そうそう、温度が上がってきたときの、 ミネラル感や硬質な酸が良かった…♡ ボトル2k未満なのですね！？ ボトルでいただいてみたくなりました(>_<)！

ほろ苦ココア

こちらもブクマさせていただきました✨ リストがどんどん長くなってしまって、、、あ、でもこちらはすぐに買えそうですね (^^)。

Lara

ほろ苦ココアさん　このワインは、1本のボトルを、じっくり時間をかけて楽しむべきワインだと思いますが、単価が安いですし、抜栓後数日間は劣化せず、適切に管理すれば向上し続けるので、グラス売り中心のワインバーやレストランにとっても、とてもありがたいワインだとも思います。まだ普通に出回っているみたいなので、ぜひリピートしてください\(//∇//)\

iri2618 STOP WARS

Laraさん　とっつきにくいワインですが、本当に素晴らしいワインです。価格も安いところなら1600円台から入手可能のようなので、何かのついでにポチっといかがですか？　ただし、本領発揮は3〜4時間後ですから、開けてもしばらく放ったらかしでお願いします(｀_´)ゞ

iri2618 STOP WARS

デカメロンの曲あるんですね。 さすがNAXOS。膨大なカタログは音楽辞典さながら。 この白は絶賛ですね。 私も最後の一行を読んでブックマークしました。

Nora

Noraさん　このCDは「デカメロンの時代の名技的舞曲集」という邦題がついています。あの時代のフィレンツェの世俗曲や舞曲は、それほど多くは残されていないらしく、聴き覚えのある曲が半分ぐらいという感じですが、物語の世界に浸るにはピッタリでした。勢い余って、最近リリースされたばかりらしき、「FIRENZE 1350」（SOLLAZZO ENSEMBLE）という同じようなコンセプトのものや、「SPLENDOR DA CIEL」（LA MORRA）という、古い羊皮紙写本から復元された14世紀以前のフィレンツェ楽曲を再現したアルバムにまで手を出してしまいました(笑) どちらも素晴らしい曲と演奏ですよ♪

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