『No.911 ハンバーグフレンドリー』 ハンバーグ…それは幸せの響き…といったらおおげさであろうか？ 週末に家族でイオンに食材の買い出しに出向いたとき見つけたトップバリュー・タスマニアビーフ100％ハンバーグステーキ。これ美味しそうだから買ってみようかな…と妻の声。おぉ、いいねぇ。 そして今日、妻が残業で帰りが遅く、これが登場と相成った次第。 そうなると今夜の夕飯のメニューは… ・ハンバーグ ・野菜のグリル これにごはんとお味噌汁といった具合。ハンバーグが実にムチムチしてるなぁ…そしてイタリアはマルケのコル・ディ・コルテのベッチェ2018年をお供に。モンテプルチアーノ100％の泡物。もう、こんなムチムチしたハンバーグには合うでしょきっと。 慎重に王冠を開け…吹きこぼれ無し…グッド！グラスに注ぐと濃いめの赤紫。シュワシュワな泡。娘が「あ、ファンタグレープ！私も飲みたい！」ごめんね、お酒は20歳になってから。 香りの方は赤黒い果実の香りがふんわりと。ちょっと野性味を感じさせるかなぁ。木苺、ブルーベリー、黒スグリ、スモモ。ほんのり湿り気を帯びた腐葉土のニュアンス。そして一口…おっ、とても親しみやすい素朴な味わい。果実味が前面に出たわかりやすくフレンドリーな様子。でもわかってる。このワインはとても気遣いを感じる。きめ細やかで丁寧な泡の具合。ソフトながらもアクセントの効くタンニン。裏方に徹し、味わいに深みを増すハーブのニュアンス。これは実に素晴らしいバランス。ついつい杯が進む。 そして何より、フードフレンドリー…というかハンバーグフレンドリー。まずこのタスマニアビーフのハンバーグがヤバいくらいに美味しい。肉感しっかり、肉汁ジュンジュワーッ！そんなハンバーグにサッと近づき、味に寄り添い、口中に残った肉汁をサッとリセット。臨戦態勢にすぐにもっていける。仕事がしっかり！いいじゃんね！ いやはや、ハンバーグと言わずいろんな肉料理に合わせてみたい。 少しずんぐりむっくりな瓶もどこかチャーミング。おいしゅうございました、ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ