『No.713　独特のエグ味をどう受け取るか？』   朝方、カリヤカ家が住む南の果ての田舎町にもうっすら雪が降り積もった。大きい雪だるまはさすがに作れなかったが、小さいながらも雪だるまを作ることができて、雪を間近に見るのが生まれて初めての娘はとても喜んでくれていた。 北の方の豪雪に頭を抱えてる方々がいらっしゃるので、とても手放しで喜べないが...良かったね、娘よ。 そんな今夜の夕飯は... ・ケンタッキーフライドチキン うん、最近我が家は油物が多くなった気がするが...まぁいいか。明日こそはヘルシーに...うーん、無理かも。そんなフライドチキンに合わせたのはドイツのイミッヒ・バッテリーベルクのC.A.Iリースリング2014年をお供に。好きな作り手バッテリーベルクのエントリーモデル。さてさて今回も美味しくいただけることを願いつつ。 キュリキュリキュリ...とスクリューキャップを開け、グラスに注ぎ香りなんかを...おぉ、元気よく鼻に飛び込んでくるフレッシュな果実香。レモンや擦り下ろし林檎のような感じかな。そして一口...フフフと微笑みたくなるような美味しさ。キュキュっと口をすぼめたくなる心地良い酸味。香り通りのフレッシュな果実味。ほのかに感じるバニラのニュアンス。後味にくる苦味。いいねぇ、この感じ。コリっと感じるミネラル感も絶妙。さすがにエントリーモデルってこともあって味わいに奥行きさはあまり感じられないが、これもしょうがないことなのかな。 ただ飲み進めて気になるのは、独特のエグ味。これを良しとするか否とするかで、だいぶ評価が変わってくるのではないかと思うわけで。 ちなみに僕は気にはなるけど嫌じゃない...といった具合。フレッシュな味わいと軽快さは良いなぁと素直に思っちゃう。 知名度が今ひとつなせいか、市場にドバーッと出回らない作り手ではあるけど、見つけたら買い占めたいくらいの作り手、イミッヒ・バッテリーベルク。今回も美味しく味わえました、ごちそうさまでした♬

カリヤカ・ズノリ