ヴァラケス・レ・オード・カステラ2013。ローヌ、久々のグルナッシュ。 セラーの在庫を減らそうキャンペーン第三段ですよ。どうしても価格の安いやつから開けてしまう、貧乏性のためか。 色は赤、かなり濃いめ。香りはまずカシス、つぎに少し乾燥したプルーン、そして灰のような感じも？ 一口めの印象は、塩っけを伴ったプルーン。鈍い甘みとまるい酸味が舌の真ん中にどしんと落ちてくる。 樽香、香る程度の白胡椒、余韻はカフェオレと灰っぽさ。酸と甘みはすっと消え、重ためな割にしつこくない。 灰っぽいという表現しか出てこない語彙をうらめしく感じるが、なんだか不思議な余韻がすきだ。 ほんの10分も経たずに不思議さは薄れ、グルナッシュらしい果実みと、チョコ感が前面に出てきた。残念なような、でもこれはこれでおいしい。

えまのん