引き締まった酒質で、実にコート・ド・ボーヌ的。 香りには少し漢方的なニュアンスがあるが、飲むととても涼やかで、ピシッと酸が伸びてくる。姿勢に乱れがなく、無駄な肉付きを排除した味わい。これは本当に、ブラインドではすぐに米国とは答えられない。「ヴォルネイみたい」との感想が出たが、概ねそんなところだろう。 ただ、「ブルゴーニュ的」という評価は、もはや認識違いと言うべきか。これは紛れもなく、パシフィック・オーシャン的なワインであり、独自の世界である。 シャラン産の鴨の炭火ローストと。

Pasteur