さて、いよいよこの瞬間（とき）がやってきた… 待ちに待ったエトナロッソ飲み比べ。 以前頂いたアル・カンターラのエトナロッソが良かったので、他の3つのキュヴェも購入しました。 こちらはネレッロ・マスカレーゼ100%で、おそらく品種の個性を出すためかステンレスタンクで発酵・熟成。 なので正確にはDOCではなくIGPです。 茶色がかった透明度のあるルビー色の外観。粘りのある細い涙がミネラルを期待させます。 初手にミルクセーキ。まるでアメリカンオークで熟成したよう。あまりにしつこいので1日置くと、ラズベリーやチェリーの赤系果実や黒胡椒も感じられるものの、香りの中心は変わらず甘さにあります。日本ミツバチが作った野性味のあるハチミツや、樹液の蜜に近い匂い。 アタックは少し引っ掛かりがあり、硬度の高いミネラルウォーターが下の上を滑る感覚です。ミネラルと合わさって収斂性の強まったタンニンは、ネッビオーロを思わせますが、舌先や舌の縁に特化した面白い効き方をします。 さらに数日経つとビオっぽい味噌に移行しますが、シナモンやクローヴも感じられます。 人を選びますが、私にとっては親しみやすさのある薄旨系で、表情も豊かな素晴らしいワインでした。 以下、インポーターカタログより引用。 品種：ネレッロ・マスカレーゼ 面積：2ha 樹齢：10年 土壌：ミネラル豊富な火山性土壌 仕立て：ドッピオ・コルドーネ・スペルナート 醸造：ステンレス6-8日 発酵：ステンレス12ヶ月 本数：10,000本

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