『No.564 鍋の季節になってきました』 娘を保育園に迎えに行き、一緒に帰る。ちょっと前までは、まだまだ明るかったのに、いつの間にやら陽が落ちるのが早くなってきて、周りも薄暗くなってきた。 なんだか早いもんだなぁ、いつの間にか秋。薄暗くなってくると心なしか肌寒いようなそんな気分にもなってくる。 家に帰ると、妻が鍋を仕込んでくれていた。あっ、もう鍋のシーズン突入ってヤツだ。昨年はまだ娘が1歳だったから、なかなか鍋にありつけなかった。まぁ熱い鍋やIHヒーターがあるとついつい触っちゃいそうだったし。 今年は大丈夫かな？今回は万が一を考え、キッチンで作って、できた鍋を食卓に持ち込むスタイル。 そんな今夜の鍋メニューは... ・レタス鍋 色んな野菜に豚ロース薄切りとウインナーを野菜出汁で煮込んだ一品。優しい味わいとレタスのシャキシャキ感がいいんだよなぁ。そして今夜はドイツのユルゲン・ライナーのフュージョン2016年をお供に。ミュラー・トゥルガウとショイレーベ、ケルナーのセパージュ。 スクリューキャップは気楽に飲めていいなぁ...なんて思いつつ、グラスに注ぐ...明るいレモンイエローの綺麗な色合い。フワッと柑橘系の香りも感じられる。まず香りの方を...レモンやオレンジを包丁で切った時に感じる溢れんばかりのフレッシュな果実の香り。そしてちょっと若草が芽吹いた草原のようなニュアンスも感じたりして。 そして一口...あっ、香り通りのフレッシュな味わい！レモン、オレンジ、シトラスのような柑橘系に、すり下ろした林檎。そして後味にオレンジピールやミントのニュアンス。味わいの余韻こそ若干短めではあるけど、このワインはそういう飲み方ではなく、喉の渇きを癒すように、食事と合わせて飲むように...正にそうな感じ。 今日のレタス鍋とは抜群の相性。このワインは寄せ鍋や醤油、塩系の鍋物、ポトフなんかにめっちゃ合いそうな気がする。鍋をハフハフ食べながら、フュージョンを飲む...それだけでとても楽しいような気がする。 和洋問わない魚料理、ピザやあっさりソースのスパゲティ、レモンをたっぷり絞った唐揚げやフライドチキン、いろんなものと合わせたくなる、正にフードフレンドリーな一本じゃないだろうか。こういうのを思いつくワインって僕の中ではOKなんだよなぁ。 また飲みたくなるし食べたくなる...そんな素敵な一本。またリピートできたらなぁ...ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ