オーストラリアはニュー・サウス・ウェールズ州、セントラル・レンジのシラーズ＆ヴィオニエ。 オーストラリアのシラーズ、は当たり前なのですが、それにヴィオニエ、と言えば、北ローヌはコート・ロティのブレンド。ローヌのシラー、オーストラリアのシラーズ、同じ品種なのに、オーストリアでローヌブレンドを見るのは珍しい気がします。 造り手のローガン・ワインズも新世界と旧世界の融合、新しい光景を見せることを理想にしてワイン造りをしているとか。確かに古くからあるブレンドながら新鮮、シラーを通じた旧世界と新世界の融合。新しい光景です。 色合いはシラーズですが、香りはローヌブレンドらしい独特の青い感じ。何より味わい。オーストラリアのシラーズにはあまり見かけない、果実味がしっかりあってやや明るめ、アルコールは13.5%と新世界ではやや低め、パワフルよりもコンパクトでまとまった感じ。飲むにつれ刻々と変わる味わいが魅惑的です。 このワイン、ヴィンテージが2021年と新しいのですが、後2〜3年経つと、よりローヌワインのような複雑さが出てきて、もっと美味しくなるのでは、と思います。 我が家は鶏肉のハーブ焼き、ほうれん草とベーコンのパスタを合わせました。シラーズですが、ヴィオニエ効果でやや明るめなので、食事も軽めの方が、ワインの特徴を捉えやすい気がします。

ぷろせっこ