カリフォルニアのワイン好きの間では、ピノノワール生産者の中で今一番名前が上がるワイナリーの一つ。不思議と国内輸入は少ない。色々ある畑の中では親しみやすさのあるワイン。 野苺、レッドチェリー、クランベリー、ミント、ザクロ、イチジクの香り。透明感。酸も強くボディもふくよかだがバランスが取れていて、味わいは丸みを帯びている印象。余計なタンニンも熱も感じない。今の状態でも解けている。静かで後を引くアフターに、ほんのり甘さが乗る分、シリアスさより愛らしさが勝る。 新世界で美味しいピノノワールがあると言うと、ブルゴーニュの畑や個性を基準に評価する慣行は今でも根強い。でも品質だけでなく個性の面でも、カリフォルニアのピノノワールは自身の基準を示し始めていると思う。95+pts。

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