Rock Point Pinot Gris
ロック・ポイント ピノ・グリ

ピノ・グリージョ（グリ）の旅・その54 2017 ロック・ポイント ピノ・グリ オレゴン/USA ワインを飲み始めたうん十年前、和食には酸の強い少し甘めのドイツワイン（問答無用でリースリング！）、という鉄板のセオリーがありました。 お出汁の効いたお椀や野菜の煮物、繊細な白身のお造りなどと、確かによく合います。 しかし、少し強めに味付けされた焼き物など、ワインが力負けしてしまうような「例外」も多く、不満を感じていました。 味噌や醤油との相性が悪かったり（個人の意見です・笑）、独特の飾り文字が読めないなど不利な要素も重なり、気がつけば、常に和食に合うワインを探しているような気がします。 昨日は、いつもより少しだけ早く仕事を切り上げて、帰宅後、簡単な居酒屋メニュー(汗)とワインを楽しみました。 料理は、蒸しダコの刺身、イカの塩辛、厚揚げ焼き、コンビニおでん、ムール貝の酒蒸し、焼きアスパラなどです。 合わせてみたワインが、このオレゴンのグリ/グリなんですが、なんと一発満額回答の大正解！ という感じで居酒屋メニューに寄り添ってくれます٩( ᐛ )و 外観は透明感のあるプラチナシルバー。キラキラ感が強く、見るからにはつらつとした印象。 香りは、林檎サワーのような爽やかな青リンゴ風味！ 緑の洋ナシや青柚子の皮のニュアンスもあり、ひたすらフレッシュな印象です。 口に含むと、第一印象はとてもドライでクリスピーな口当たり。グリ/グリ系らしい、厚めのボディに熟した果実の 充実感。その一方、強くて溌溂とした酸は、完熟前の青い果実を思わせるタッチ。 よく熟した味わいながらフレッシュさを保った味わいで、実に素晴らしいバランスだと思います。 ハッキリした塩味を感じます。海の近くでもないのに、これだけの塩っぱさは珍しいですね♪ 次いで、こちらもハッキリくっきりのグリ/グリ族のレゾン・デートルたる生姜味！ 休む間もなく大葉や木の芽、山椒の実といった緑の和のハーブやスパイスの風味が漂います(๑˃̵ᴗ˂̵) 後口に残るサッパリした苦味も、いかにもグリ/グリらしい特徴で、心地良い余韻が長く続きます。 今回のレビューが大昔の和食に合わせるワインから始まった理由、伝わってますでしょうか？ 料亭や割烹の高級な和食は、そもそも食べたことがないので分かりませんが、居酒屋のメニューには、このワインびっくりするぐらいよく合います(°▽°) 和の料理に多用される柚子や大葉、生姜、山椒の風味を生まれながらに備えたオレゴンのグリ/グリ。 日本中の居酒屋が今すぐメニューにオンリストしてくれることを熱望します☆