Mullenbach Riesling

3.00

1件

Mullenbach Riesling
味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
  • 杉
  • コンポート

基本情報

ワイン名Mullenbach Riesling
生産地France > Alsace
生産者
品種Riesling (リースリング)
スタイルWhite Wine

口コミ1

  • 3.0

    2018/07/10

    (2016)

    この前の休日は、友人の韓国人女性演出家が演出するオペラの稽古を見学するためにボンに出向いていました。 作品は、ヴィクトル・ウルマン作曲の「アトランティスの皇帝または死の拒絶」。 ヴィクトル・ウルマンは、この作品を書いた翌年、アウシュビッツのガス室に送られ、46歳で命を落としました。 ガス室に送られる前に、友人に預けていたこの作品。運良く友人が生き残ったため、この作品も残ったのでした。 稽古を見ながら、この音楽は、あの、ナチ時代を生きていたウルマンが、収容所で創造したもの。彼の頭の中で生まれた音が、現代に鳴っているんだ…って、思うと、あの時代から彼からのメッセージを受け取っているような、そんな気持ちになりました。 ウルマンに限らず、作曲家の残した作品を演出する、演奏っていうことは、そのメッセージを、形にして現代に伝える仕事なんだなぁ、って、改めて神聖な気持ちになりました。 ワインも…同じようなところがあるように思います。 作り手さんの気持ち、思いを伝えられるようなセッティング、食事のセレクト…ちゃんと演出できる力をつけなくちゃな~、って。 そんなことを思いながら、ボンから帰宅した夜に開けた、アルザスのリースリング。 昨年、ワイナリーを訪問した時に入手したワインのひとつです。 年期が入った醸造所の壁、そして壁に染みた葡萄の香り。農作業にいつでも出られる格好の、マイスターと洒落て言うよりは、"ワインのおじさん"と言った方が似合う、気さくなマイスター。 その時の情景を、懐かしく思い出させてくれる、充分に発酵した葡萄の味が後味に残る、力強いリースリングでした。 開けたては、アルコール感と果実味が独立しあって混ざらないぎこちなさがあったけど、2日目になると、よく馴染んで円やかに✨ 美味しくいただきました(*^^*)。 写真最後は、ベートーベンの生家。 しかしボン…短い滞在だけで言い切ることはできないと思うけど…なんとも暗い町やった…。 音楽室の後ろの壁に貼られていたベートーベンの気難しい表情…それと妙にマッチする町でありました…

    Mullenbach Riesling(2016)